風のガーデン 脚本／倉本聰 http://wwwz.fujitv.co.jp/garden/index.html

第4話 ゲラニウム

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6月8日。貞美は札幌に来ていた。
娘・ルイのよさこいソーランを見るため。遠くから娘の姿を
眺める。娘と会う段取りは上原さゆりにつけてもらう事に
なっていた。其れまでの間、貞美は水木の病院で治療を受ける
事になる。
ホテルに戻って連絡を待っているとメールが届き、ルイは別の
約束があるのでそちらを優先したという。
ルイは宮内明と約束の場所に行っていた。しかし明は来ず一人
待ちぼうけをくらう。一人さびしく帰宅するとさゆりから、
現在父親が来ている事を打ち明けられる。あらかじめ知って
いても父とは会わなかったといわれ、まだ許せないのか問う。
宮内との面会は今日が最後の予定だったという。しかしそれ
でも会うことが出来なかったことに落胆するルイ。さゆりは
せめて父親に電話だけでも入れてくれというが、そんな気分
ではないと断る。
深夜貞美の元に茜からメールが来てレコーディングすることに
なった事を告げられ貞美も一緒になって喜ぶ。
貞美は電車に乗って富良野の町を訪れる。同級生が勤める花屋
で花を購入し、妻の墓参りをする。そしてタクシーを走らせ
息子・岳が住んでいる「風のガーデン」を見に行く。
中から岳が出てくると思わず身を隠してしまう貞美だった。
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今回は最接近を果たすものの、一度目の着地は見事失敗に終わ
る展開だった。

ドラマはよさこいソーランの時期を狙って娘との遭遇を果たす。

しかしよさこいの場面が期待していたほど良くはなかった。
人物の表情を描くためにカメラをズームアップにしなければ
ならない訳だけど、このイベントを踊りとして見たい場合には
引きの絵を映し出さねばならない。
なんとなく触りだけしか取り上げられていないし、踊りの場面も
限りなく少なく、ルイの踊りが殆ど見られなかった。

ドラマとしては病気になった貞美が今後どう医師として病院と
関わり合いたいのか描かれた。
今回は一気に貞美が末期癌である状況が公開された形で、本人は
随分と大人だなと思う。

不安な時期に誰かと居たいであろう事は想像に堅くはないが、
なんとなくその辺の意図が中途半端。
内山妙子と氷室茜と白鳥ルイ。三人の女性に囲まれる形だが、
内山妙子と一緒にいることを拒み、氷室茜とは旅行出来てしまう
所は何故だろう。妙子には旦那が居るからなのか。

近年の倉本聰のドラマ、「拝啓、父上様」や「優しい時間」に
比べると随分と脚本の妙味が減って、静かに時が刻まれている
様な印象を受ける。

白鳥貞美 …… 中井貴一 (麻酔科医)
白鳥ルイ …… 黒木メイサ
白鳥　岳 …… 神木隆之介
＊
二神香苗 …… 国仲涼子
小玉エリカ …… 石田えり (小玉理容室)
水木三郎 …… 布施　博 (水木クリニック)
石山　孟 …… ガッツ石松 (石山養蜂経営)
氷室　茜 …… 平原綾香 (歌手)
石山　修 …… 平野勇樹 (石山養蜂手伝い)
＊
内山妙子 …… 伊藤　蘭 (看護師)
二神達也 …… 奥田瑛二 (ファルコム代表)
白鳥貞三 …… 緒形　拳 (富良野の訪問医)

上原さゆり …… 森上千絵
谷口冬 …… 木内みどり
霞ヶ関病院院長(西) …… 平泉成
高林医大病院院長 …… 小野武彦
佐伯知美 …… ふせえり

白石雄大、羽立喬介、小林彰夫、青山聖菜、萩原斉
榊菜美、関根洋子、松葉祥子、富田憲子(アナ)

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)