風のガーデン 脚本／倉本聰 http://wwwz.fujitv.co.jp/garden/index.html

第5話 カンパニュラ

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6/28 (土)。
石山養蜂ではハチミツの収穫。石山修は採れたてのハチミツを
片手にルイの居る風のガーデンを訪れる。弟と一緒にガーデン
の手入れをしていたルイ。岳に触れようとするものの他人に
触れられるのが嫌で部屋の中に隠れてしまう。修はルイに
バーで飲もうと誘い、勝手に時間を決め待っていると言って
その場を立ち去る。
一方貞三は自宅で看護している家へと診療の為に出向く。
その家の長男が東京から帰郷し、在宅治療している祖父を施設
のある病院に入院させようと訴えるが、祖父自身の意向は
自宅で最期の時を迎えたいというモノ。その言葉を汲んで貞三
は長男を説得する。互いにゆっくりと家族で過ごす事の必要性。
そして家族自らが看護に携わり、精一杯祖父の世話をすること
で、気持ちにも蹴りが付くモノだという。

7/2 (水)。内山妙子の夫が貞美に会いに来る。
妙子から貞美の容体を聞き駆けつけたのである。今年いっぱい
持つかどうか。落ち着いた声で語る貞美。オレに出来ることは
無いかと告げると彼は心配そうに立ち去る。
二神の容体が急変する。ベッドの上で痛みを訴える彼。
心臓の動脈を拡張することで痛みは消える去るが、娘の香苗は
付きっきりで看病する。貞美も共鳴するかのように痛みに震え
痛み止めのパッチを胸に付けた。
貞美の元を駆けつける妙子。いつでもパッチの調達ならば任せ
て欲しいという。これ以上親友の旦那を裏切ることは出来ない
として妙子とは距離を置くことにする貞美。
一方貞美は早苗に呼び出され一緒について行くとキャンピング
カーの元へといく。早苗は先生から言われた装備は全て完備
したという。これを父のような患者のために役立てて欲しいと
して譲り受けることになる。
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貞美はいよいよ痛みの感覚が狭まり、富良野の家族と向き合う
事を決意するような流れだった。

ドラマとしては貞美周辺の話が柱だが、今回は修のサブエピソ
ードも面白く描かれていたので楽しく見ることが出来た。
人とは少し隔絶した環境にある岳がどのようにして他人と
アプローチしていくのか興味が有ったのだが、修の人見知りを
しない気さくな感じは、彼の心を解きほぐすのに十分だったの
かもしれない。例えそれが姉との橋渡しの為に利用するという
目的でも、悪意には感じないところがあるね。

貞三が末期患者に対する見解を見せたことは、まさに今後の
貞美との関係を示唆すると同時に、父親の心情がどの方向性
を持っているのかを描いているだけでも興味深いモノである。

末期癌を患う二神のエピソードも、有る意味貞美を完全にアシ
ストする様な流れではあるが、達也の心境が変化し、素直に
なったという面でとても面白く描かれている。

予告を見ると岳がやたらと拘っている天使ガブリエル。
貞美の存在をこれに見立てようとしている感じだね。
貞美が天使ってなんか変だな。

白鳥貞美 …… 中井貴一 (麻酔科医)
白鳥ルイ …… 黒木メイサ
白鳥　岳 …… 神木隆之介
＊
二神香苗 …… 国仲涼子
小玉エリカ …… 石田えり (小玉理容室)
水木三郎 …… 布施　博 (水木クリニック)
石山　孟 …… ガッツ石松 (石山養蜂経営)
氷室　茜 …… 平原綾香 (歌手)
石山　修 …… 平野勇樹 (石山養蜂手伝い)
＊
内山妙子 …… 伊藤　蘭 (看護師)
二神達也 …… 奥田瑛二 (ファルコム代表)
白鳥貞三 …… 緒形　拳 (富良野の訪問医)

上原さゆり …… 森上千絵
谷口冬 …… 木内みどり
霞ヶ関病院院長(西) …… 平泉成
高林医大病院院長 …… 小野武彦
佐伯知美 …… ふせえり

甲本雅裕、大方斐紗子、中島ひろ子、中村靖日、小池美枝
小林彰夫、堤匡孝、青山聖菜、関根洋子、松葉祥子

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