風のガーデン

脚本/倉本聰

http://wwwz.fujitv.co.jp/garden/index.html


第6話 デルフィニウム


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7/18 早朝、岳は一人自宅を出かけ、石山養蜂へと足を運ぶ。
修の仕事を手伝うためルイには内緒で出かけることが多くなっ
た。ガーデンに戻ると見知らぬ男性が居ることに驚く岳。
逃げようとするが好奇心にかられて戻ってくる。そしてあなた
はもしか大天使ガブリエルなのかと尋ねる。そうだという貞美。
岳の名前を知っていたことに驚くが守護神だから当たり前だと
いう。貞美は岳にここで見たことを秘密にしてくれと頼んだ。
岳はすぐにそのことを修に言おうとするが寸前で約束の事を
思い出し口を噤む。

貞美は日用品をコンビニで調達。
二神が起訴された事を雑誌で知る。その足で彼はかつての恋人
だった小玉エリカが経営する美容室にいく。
思い出話に花を咲かせて、互いに携帯を教えあう。彼女は出来
る事があれば助けることを約束した。

岳は祖父にガブリエルに会ったことを話してしまう。祖父は
その話を冗談半分で受け止めていたが、次ぎ会ったら何を話せ
ば良いのかという岳の質問に三つだけ質問していいと告げた。
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貞美はいよいよ富良野に入り家族と向き合い始める。
手始めに岳と接近し様子を見守る事に・・・

大ボスである貞三と対峙するまでに如何に子供達に取り繕い
信頼を勝ち得るか。なんと言っても大ボスが強敵で有ること
は明らかなので、子供達の援軍は必要不可欠だ。

岳とのアプローチの仕方はなんとなく想像が出来た。
前回の感想の時にも言及しているが、大天使ガブリエルとの
対面を望む岳の心の隙間に入り込む事は明らかで、とても
面白い方法だと思う。

岳の不審な行動。
ルイも少しずつ気になり始めていくという感じだったが、
ドラマとして絶妙なのは、この関係の中に石山修という人物
を挿入している事だと思う。
ルイは岳が修と接近していると思っている。勿論当たってい
なくは無いのだが話の本質がルイが思っている事とは
全然違うという事。この辺の置換した関係図がドラマとして
とても効果的に描かれている。

不審な行動といえば、初めて貞美と会ったときの岳の右往左往
するシーンは遊び心満載で面白かったし、有る意味クマ避けの
電線の件はコメディにしか見えないのは私だけか。

貞三の過去を知る人物の一人、エリカの登場によって、
また一つ興味深い流れが舞い込んできた。やはりドラマは
貞三が故郷や家族と向き合い、人々と接していくことで
リズムを生んでいく。

ルイに父親が来ていることを知られたことで、どのように
ドラマが動くのか。貞三に貞美の事が知られるのが何時の
時なのかなど今後とも目が離せない要素満載。

二神が今回亡くなってしまったが、これでもう娘・香苗の
役目は終わりなのだろうか?

白鳥貞美 …… 中井貴一 (麻酔科医)
白鳥ルイ …… 黒木メイサ
白鳥 岳 …… 神木隆之介

二神香苗 …… 国仲涼子
小玉エリカ …… 石田えり (小玉理容室)
水木三郎 …… 布施 博 (水木クリニック)
石山 孟 …… ガッツ石松 (石山養蜂経営)
氷室 茜 …… 平原綾香 (歌手)
石山 修 …… 平野勇樹 (石山養蜂手伝い)

内山妙子 …… 伊藤 蘭 (看護師)
二神達也 …… 奥田瑛二 (ファルコム代表)
白鳥貞三 …… 緒形 拳 (富良野の訪問医)

上原さゆり …… 森上千絵
谷口冬 …… 木内みどり
霞ヶ関病院院長(西) …… 平泉成
高林医大病院院長 …… 小野武彦
佐伯知美 …… ふせえり

甲本雅裕、大方斐紗子、中島ひろ子、中村靖日、小池美枝
小林彰夫、堤匡孝、青山聖菜、関根洋子、松葉祥子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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