刑事の現場

作者/尾西兼一、三上幸四郎

http://www.nhk.or.jp/dodra/keiji/index.html

第4話 バスジャック

お前の父親が殉職したとき、現場に一緒にいた。彼奴は一人
で行ってしまった。どんな場面でも自分の命を大事にしないヤツ
は刑事として認めないという伊勢崎。
桐島からその時の顛末を聞かされる啓吾。
そんな時、住居侵入事件が起こる。容疑者の山岡修をマークし
現行犯で捕まえるが、犯人に家族が居るのを知り、手錠をはめる
のを躊躇したところ、ナイフを持って再び襲ってくる。
その行動を見た伊勢崎は、余計な同情を現場に持ち込むなと
言われるが、啓吾は情が入るのは自然のことで、オレは手錠を
かけるだけのロボットでは無いとして一歩も引かなかった。

逮捕するまでは捜査に情を持ち込むべきではない。
それが油断に繋がる。

ドラマでは経験から来る伊勢崎の言葉に重点を置いた作り
だったが、県警と所轄の立場の違いや、犯罪者との付き合い方、
啓吾の境遇を切り出し父親の居ない子供の気持ちを前面に打ち
出した話しとなった。

ドラマとしての結論は結局個人の捜査方法を尊重するという
感じだったが、逆にもっとベテランから学んだ事を前面に
出しても良かったのではないかという気がする。
しかし部下の意見を尊重するほどに成長したことを伺うことが
出来る演出なのかも知れない。

犯罪者と刑事の付き合い方の難しさも考えさせる点。
広瀬徹のように伊勢崎を慕うものの存在が居る限り、彼の付き
合い方は間違っていないことを思わせる。しかし山岡が語って
いたように、伊勢崎と逢う度に犯罪のことを思い出してしまう
という難しい部分も存在する。
しかし山岡の妻・日出子は伊勢崎を信頼して度々相談に訪れて
いるところを見ると、伊勢崎の存在の大きさを感じさせるね。

今回、犯罪者役の北村有起哉さんは二日連続で良い役を演じて
いたなぁ。

出演/
寺尾聰 (伊勢崎彰一) ベテラン刑事
森山未來 (加藤啓吾) 東和警察署に赴任した新人刑事
石倉三郎 (野下浩美) 麻薬や暴力団対策を担当する捜査二係係長(警部補)
池脇千鶴 (瀬戸山瑞穂) 県警の警務部に務める準キャリアと結婚し一児の母となるも、出産後に職場復帰を果たし刑事に昇進。
忍成修吾 (古川良介) 啓吾とは同期だが、偶然手配犯を見つけて逮捕した功績により、一年早く刑事に昇進
浜田学 (岸田渉) 主任(巡査部長)。若手刑事のリーダー格。
三浦アキフミ (木島昭太) 鑑識係員(巡査)。
宇崎竜童 (守本真二) 捜査課鑑識係主任
真野響子 (桐島奈津子) 東和警察署の副署長
刈谷俊介 (大島) 巡査
中山恵 (矢代千夏) 婦警
玉腰佳弘 (梶)
佐久間哲 (安原) 刑事
あべかつのり (清水)

guest
北村有起哉(竹内光)、星野真里(竹内日出子)、伊藤正之(山岡修)
菅田俊(広瀬徹)、船木美佳(山岡靖子)、広田思帆(山岡美帆)
松尾青龍(竹内貴弘)、関貴昭(馬島)、小原雅人(諸岡)
鬼頭卓見、西村龍弥、辻村綾二、下元佳好、内藤和也
古川聖二、久川徳明、松浦慎一郎、田中康浩、清水やすひろ
二村麻美、天田将行

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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