ロス:タイム:ライフ

脚本/橋本博行
出演/温水洋一、犬飼若博、中村靖日、四井博善、幸野友之
西田征史、青嶋達也(アナ)

http://wwwz.fujitv.co.jp/losstime/index.html

第3話 決戦はスーパー!?母は走る家族の為!すき焼きの為!!

母は家族のために走り、そして戦う。全ては家族のために。
節約主婦・井原淑子(友近)は、息子・健一(永嶋柊吾)を学校に
送り出す。出掛け際に今日の晩飯はすき焼きである事を告げ、
帰り道に卵を購入してくるよう言い渡す。健一は母のケチぶり
が分かっており、肉に使うのは牛肉ではなく豚肉だろうとして
あまり喜びを表さなかった。
また成人を迎える娘・理香(田島ゆみか)は、母親に晴れ着を
買うことをお願いする。しかし無情にも返ってきた答えは、
レンタルで済ますとの言葉に落胆する。
そんな主婦も広告を見て目の色を変える。牛肉のタイムサー
ビスのチラシ。たまには本物のすき焼きを家族に食べさせよう
として夫・利彦(松澤一之)にメールし、いざ戦場であるスーパー
へと向かう。

まるでドラマ「山田太郎ものがたり」の中の池上家みたいな
家族の話だ。

脚本を担当したのは、矢沢幸治さん。

家族の為に節約術を駆使して家計を支えてきた主婦の苦労と、
母親に頼りすぎて家のことが何一つ分かっていない家族の者
たちのだらしなさの対比。そんな家庭に於いて母親が居なく
なる事の寂しさを喚起し、最後の晩餐を味わう内容となって
いる。

今回のロスタイムは、肉に引っかけて2時間29分。
これがまた微妙。ドラマを見ていると明らかに5時間くらい時が
流れたように見えた。
毎回解説するコメンテーターが変わるのか、今回の担当は安田顕
さんだった。

ドラマとしてはこれまでとは違い、ごく当たり前のような
日常の一コマを描いたような話しだった。
家族団らんのほのぼのとした雰囲気の中で、時々水を差すよう
にボツリと呟く母親のセリフ。

もし私が消えて無くなったらどうするのか?
あなた達にとって私は何なのか?

自分の末路を理解している彼女の言葉だからこそ、ボディブロー
の様に効いてくる。

とてもいい話なんだけど、伝わってくるものは意外にも薄味。
短い時間で描くドラマ故に仕方がないのか。

guest
友近、松澤一之、安田顕、田島ゆみか、永嶋柊吾、森崎博之
伊藤修子、柳岡香里、今泉あまね

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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