ロス:タイム:ライフ

脚本/橋本博行
出演/温水洋一、金橋良樹、土佐和成、杉山彦々、真田幹也
青嶋達也(アナ)

http://wwwz.fujitv.co.jp/losstime/index.html

第6話 ヒーローになりたい男!涙の大逆転!?最期に輝く星になれ!

北澤光一(田中直樹)はしがない俳優志望の35歳。
売れることを夢見て人生設計するが、毎年毎年先送りにされる。
そんな彼は今でも俳優のオーディションに挑戦しつつ、
遊園地のヒーローショーの悪役・シャドー団として舞台に
立ち続ける。
この日悪役ながらもなんとか目立とうとして、主役のヒーロー・
サンバイザーX役の赤井隼也(原田篤)やからもおねえさん役の
みどり(安田美沙子)から注意を受ける。
そんな事にもめげず、若手の悪役であり後輩の大空正樹・23才
(田中圭)がオーディションに合格した一報を聞くと、彼は
自分のように喜び、根拠のないポジティブ思考で人生設計を
練り直した。

今回は完全にドラマの持つ奇抜な設定を活かす訳ではなく、
脚本で勝負した話しになった。
その分線審達の登場も少なかった。

人生のロスタイムという設定が、俳優としてのロスタイムと
重なり、とても上手い話しだったのではなかろうか。

最後に自分がしたいことは何なのか。
俳優としてドラマに出演し有名になることなのか。

ドラマの面白さは何と言っても悪役達の主張だろう。
ヒーローを倒そうとして計画するところは、まさに悪の秘密結社
である本文を全うしており、シナリオの流れと反逆する行動の
奇抜さは、予想できない面白さが存在している。

自分たちの存在を見ている子供達の姿として刷り込み、
格差社会や勝ち組・負け組にこじつけてなんとか観客を引き込
もうとする悪巧みさがなんとも言えない妙味を醸し出している。

残念ながら役者として大成しなかったが、子供達に覚えて
もらえるほどの存在感を舞台で披露できた点は、脇役役者冥利
に尽きるところではなかろうか。

今回おねえさん役を演じていた安田美沙子さんの役所が実に
良い。舞台の中で演じる良いお姉さん像と現実とのギャップ
に笑えた。

guest
田中直樹、田中圭、安田美沙子、片桐はいり、畑野ひろ子
原田篤、宇都秀星、奥田達士、永野宗典、須田那裕、金原泰成
鈴木貴之、伊藤利尋、木川淳一、樋口靖、石田勇大、早川諒
橋本望、土屋璃生、佐野瑞樹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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