ロト6で3億2千万円当てた男

脚本/尾崎将也

http://3oku.asahi.co.jp/


第2話 セレブ女とNo.1ホステスの罠


ロト6に当たったと書いた次の日からブログは炎上し、立花悟
の家の電話に直接電話が鳴るようになる。危機感を抱いた悟は
次の日、現金を銀行に預けることにする。最後に記念とばかり
に3億円を目の前にして記念写真を撮る。
電話を鳴らした犯人はカウンセラーの掛井だった。渓谷の意味
合いだったという彼。簡単に金に対する質問をされ、金銭感覚
のブレを無くすことが一番だとアドバイスされる。そして
女性にだけは金のことを知られないよう注意せよと言われる。
別れた妻・美佳の出張の間の一週間、息子の健太を預かること
になる。金に対する質問をされるが答えに詰まる悟。
欲しいモノはないかと聞かれ今ひとつ実感の沸かない彼は
取りあえず180万円のロレックスを購入。
仕事ではライバル企業が脱税で家宅捜査を受けたことを知り、
アスナロ広告では、チャンスとばかりにグローバル電機に営業
をかけるが、逆に卑しい態度だと抓られる。更に後輩の佐竹が
OLのさやかをデートに誘おうとするが、綾乃からは出入り業者
の癖に勘違いしていると言われる。出入り業者だからと言って
バカにされなければならないのかと悟は憤慨する。

今まで金が無い事で諦めなければなかったことが、突如金の
ある身になった途端に我慢する必要が無くなる。
次々と無駄な浪費を繰り返して、出費を続けていく主人公の
姿を描いた。

短いスパンの中で全ての金を使い切らねばならないので、
こういう描き方しかできないのだろうなという感じだが、少々
意外性もなく展開が進んでいる感じがする。

金を持っていると分かった途端にすり寄ってくる人間達たち
の醜さに、ドラマを見ている方としても実に辛い訳だが、
他人の無駄遣いする姿を見て、一体何が面白いんだ?という
気がしてならないドラマへと転落している。

このドラマに感情移入できないのは、すり寄ってくる人間達
の人間性と同時に、主人公にもそれだけの人間性しか備えて
いないという点だ。

せめて金を払う対価として得るモノがあると違うのだろうが、
本当にただ無駄に消費しているだけで、何の生産性もない。

同僚から30万貸してくれなんて電話がなった日には、普通丁重に
断るハズだし、貸してくれと言ってくる人間を疑うモノだと
思うが一切躊躇もなく展開が進む。また怪しげなホステスに
時計を持ち逃げされて何の音沙汰もない主人公の態度には、
少々現実味が無いように気がする。

佐竹秀一は最初から怪しいと思っていたが、早くも本性が表れ
てきた感じ。木下綾乃にしても、予想通りの展開しかしてこない
ところがドラマとして妙味に欠ける点。

延々とくだらない出費を見せ続けられるのならば、早いところ
無一文になって欲しいと思う。

唯一の救いは屈託のない笑顔を見せる澁谷武尊くんと、
安岡真弓役の眞鍋かをりさんの可愛さに救われている。

立花悟………反町隆史
吉村美佐………中島知子
安岡真弓………眞鍋かをり
木下綾乃………小沢真珠
佐竹秀一………石垣佑磨
中根信介………出川哲朗

村上節子………さくら
須藤亮介………鈴木浩介
吉村博之………西村雅彦
吉村健太………澁谷武尊(子役)
篠崎専務………泉谷しげる

guest
山田課長………神保悟志 (グローバル電機)
ユキ………堀越のり (ホステス)
小林さやか………山崎真美 (グローバル電機・OL)
掛井久志………豊原功補 (カウンセラー)
………佐藤めぐみ (経理の女性)

世界のナベアツ、尾形沙耶香、森田このみ、小林清志(ナレ)
八十田勇一、やべけんじ、遠藤たつお、松永玲子、星野美穂
下川友子、岩本靖輝、渡部彩、山内勉、寺本純菜
室風優吾、岡本信人

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