ロト6で3億2千万円当てた男

脚本/尾崎将也

http://3oku.asahi.co.jp/


第4話 金か愛か…3億賭けた結婚!?


木下綾乃に宝くじが当たったことを告げるが、思っていたほど
驚かない綾乃を意外に思う。逆にこんなにすんなりと受け入れ
られるならばもっと早く話していれば良かったと思う悟。
早速blogで3000万円を投資に失敗したが、秘密を話せる人物が
出来たことを嬉しく思うと報告。
翌日出社すると、取引先の山田課長が今週の日曜日に引っ越し
する事を知り、上司はみんなで手伝いに行くことを告げる。
一方掛井にも話した事実を報告する。どれだけその女性の事
を知っているのか逆に尋ねられ、危険を回避するには分散して
投資すべきだとアドバイスを受ける。
帰宅すると元妻・美佐と息子の健太がアパートの前で待って
いた。健太が悟の部屋に忘れ物をしたのだと告げ部屋に上がる。
相変わらず汚い部屋だと小言を言う美佐。今週の日曜日に
健太の通う幼稚園でバザーが有ることを話した。

前回あまりのつまらなさに驚いたが、今回は随分と持ち直して
面白かった。

金が有ることを言われても別段驚きもなかった木下綾乃。
金に対する計算高さとは逆に、物欲に駆られると我慢できない
性分のようで、彼の金に対する執着が無いわけがない。
今回ドラマでは如何に彼女が純真無垢さを装い彼に近づくか
を描いた話しで、何処でその本性が表れるのかがドラマと
して興味の有るところだ。

立花悟は金を手にしたことで彼には言えない秘密が出来てしま
う訳だが、その秘密を共有する人間には何処か心理的・精神的
安住の地を求めている様な所が有り、自ら危険に飛び込んでいく
愚かな役を演じている。

巨額の金を手にしたことで意識の変化が見られる部分と、
相変わらず金の使い方を知らない負の部分が見られ、彼の中
で自分は一体どんな人物なのかという葛藤している面が存在
していそうで実に興味深い部分でもある。

ネットで煽られただけで、全額を引き出してしまう幼稚な行動。
一万円という金が躊躇無く差し出すことが出来る彼の現状は
決して優しさからではなく、未熟な人間性を露呈しているだけの
悲しい一面を見せられた気がする。

ドラマとして金を持つことで近づく人の存在が面白いように
描かれている。
掛井という人物は一体何のために近づいてきていたのか。
怪しげに寄付を求める人物を含めて、人に対して疑心暗鬼な
状態になるという面に於いては面白さが出てきた感じだ。

しかしこれだけ金があるのに子供や元奥さん、そして兄夫婦など
世話になった人には決して使おうとしないね。

立花悟………反町隆史 (しがないサラリーマン)
吉村美佐………中島知子 (悟の元妻。)
安岡真弓………眞鍋かをり (幼稚園の先生)
木下綾乃………小沢真珠 (取引先の社員。悟が好きになる)
佐竹秀一………石垣佑磨 (悟の同僚)
中根信介………出川哲朗 (悟の上司だが年下)

村上節子………さくら (幼稚園の先生)
須藤亮介………鈴木浩介 (悟の部下)
吉村博之………西村雅彦 (美佐の兄。悟の学生時代の先輩)
吉村健太………澁谷武尊(子役)
篠崎専務………泉谷しげる (悟の会社の上司)

guest
山田課長………神保悟志 (グローバル電機)
小林さやか………山崎真美 (グローバル電機・OL)
掛井久志………豊原功補 (カウンセラー)

小林清志(ナレ)、やべけんじ、松永玲子、久ヶ沢徹、
阿南健治、阿南敦子、森下サトシ、柳田努、天野沙織里
寺本純菜、室風優吾、平岩輝海、平岩春輝、岡本信人
デービッド・リジェス、ピーター・デービス

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