ロト6で3億2千万円当てた男

脚本/尾崎将也

http://3oku.asahi.co.jp/


第5話 復讐編…一文無しvsセレブ女


立花は自分が住む事に決めた家賃120万のマンションを見に
木下を招待する。そこで2億7000万円をバックに記念写真。
木下との熱い一晩を過ごすものの翌日には全財産と共に木下
が居なくなる。携帯にも連絡が付かず、彼女は仕事も休みを
取っているという。仕方なく通常通り会社に行く立花だが、
いつも以上に茫然とした日常を送る。篠崎専務が社長から
もらったという2万円のワインの無くなったという話しにも
上の空。そんな時、上司の中根からグローバル電機の山田課長
から呼び出しが掛かっていることを聞き、すぐに会社へ向かう。
グローバル電機に行くきっかけが出来たと喜ぶ立花。
そこで木下の住所を聞き出そうとするが、出入り業者の癖に
社員に手を出すとは何事だと逆に叱責される。
落ち込んでいる立花を見かけた佐竹が彼に声をかけると、
彼は佐竹にこれまでの顛末を全て告白。それを聞いた佐竹から
は立派な犯罪なので木下の事を警察に届けるべきだと助言する。
それがなかなか出来ない事を告げると佐竹は木下の同僚・小林
から彼女の住所を聞いてもらうことに。
元妻から用事があるために暫く健太を預かって欲しいと頼まれ
た彼は、健太と一緒に木下のアパートを訪れる。しかし居ない
ことが分かり意気消沈。落ち込んでいる父のことを健太は
子供ながらに励まそうとする。

全ての金を失った悟は、再び負け組の一員となる。
しかしその現実がなかなか受け入れきれず、苦悩していく話し
だった。

結果から見るとお金は少し減ったものの、一応大金は戻って
きた。有る意味彼にとってお金の大切さを知らしめる展開で
お金が有るとどういう事が出来るのか。お金がないとどういう
事が出来ないのかを実感する話しだったと思う。

お金のあるときの生活感覚からなかなか抜けきらずに、タクシー
を利用したり、遊贅倶楽部に通ったり・・・
彼にとって人生のステータスはこういう生活を送る人のことを
指すという事がよく分かる話だ。
そんな生活を踏まえて、毎日平凡な事を疎かにしないでコツコツ
と地道に生きていくことの大切さを悟ったことは、とても良かっ
たと思う。お金のないときにそれを悟っても意味のないことで、
擬似的にお金のない生活を送れたことは彼にとってもかなり
有意義な生活を送れたという事だ。
最後のリムジンについてはオマケ程度の演出だと思われ、次回
も同じ様な事をやるとは思わない。

昔私が読んだ漫画本の一つに、"傷追い人"という作品が有るの
だが、この中の主人公・白髪鬼もアメリカ中が買えるくらいの
大金を掴むのだが、最後の最後、自らホームレスと生活を共に
し、飢餓状態を作って、生とは何なのかを悟るシーンが有るが
何故かこの漫画の存在を思い出してしまった。もの凄いエロ
チックな漫画で時に残酷な表現が満載だけど、なかなか面白か
った記憶がある。

さてドラマは金を盗んだ木下綾乃に何のペナルティも与えられ
ない事で消化不良な感じも受けるが、金を無くし迷走している
悟の事を心配する吉村美佐という存在を抽出したことは、今後の
ドラマの中でもポイントだと思われ、そんな彼女が木下に
一撃を食らわせるのは、結構な快感だったと思う。
また天使の様な存在である安岡真弓もここに来て面白い形で
悟に絡んできた事で、期待できそうな部分も多い。

予告を見る限りでは地道な生活をしたいと誓った彼の元へ、
次々と人が引き寄せられてきそうだね。ここからが第二部って
感じかな。

そういえば掛井の正体が分かると思っていたのに、今回は明らかに
されなかったね。何者なんだろうか。

立花悟………反町隆史 (しがないサラリーマン)
吉村美佐………中島知子 (悟の元妻。)
安岡真弓………眞鍋かをり (幼稚園の先生)
木下綾乃………小沢真珠 (取引先の社員。悟が好きになる)
佐竹秀一………石垣佑磨 (悟の同僚)
中根信介………出川哲朗 (悟の上司だが年下)

村上節子………さくら (幼稚園の先生)
須藤亮介………鈴木浩介 (悟の部下)
吉村博之………西村雅彦 (美佐の兄。悟の学生時代の先輩)
吉村健太………澁谷武尊(子役)
篠崎専務………泉谷しげる (悟の会社の上司)
山田課長………神保悟志 (グローバル電機)
小林さやか………山崎真美 (グローバル電機・OL)
掛井久志………豊原功補 (カウンセラー)

guest
阿南健治、近江谷太朗、久ヶ沢徹、佐藤蛾次郎、岸博之
宇納佑、佐伯新、伊藤哲哉、山内勉、遠藤たつお、大山鎬則
税所伊久磨、松田章、西海健二郎、加藤四朗、徳井広基
田中啓三、清郷流号、吉川麻美、佐藤一平、白井小百合
デービッド・リジェス、ピーター・デービス、西原信裕
斎藤嘉樹、堂真理子(アナ)、小林清志(ナレ)、岡本信人

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