ロト6で3億2千万円当てた男 脚本／尾崎将也 http://3oku.asahi.co.jp/

第6話 逆転人生花火の夜、復讐開始

お金が戻ったことでようやく日常生活に戻る。
無断欠勤に於ける会社の処分はなかった。
友人の佐竹には無断欠勤した時の理由を語り、更には3億が当た
ったことを佐竹に告げる。木下の件についてどうするべきなの
か。佐竹は警察に訴えるのが筋だと言うがそれをすることに
躊躇する。一方義兄・吉村博之に借りた金を返しに行く。
そこで博之から地味な人間が変な遊びを覚えるとろくな事が
起こらないと言われ、俺を見習えと告げられる。博之にも
宝くじで当たったことを告げるべきか悩むが言葉に詰まって
しまう。帰宅後blogに報告の書き込みをする。金は戻ってきた
事により、もう馬鹿な使い方はせず、その場限りの誘惑に乗った
り金目的で近づく人には欺されない事を決意する。
木下が会いに来るが、悟はキッパリともう会わない方が良いこと
を告げ、勝手に使った金の324万を返して欲しいと告げた。
また掛井と面会し、事の顛末を告げる。すると掛井から身分と
過去の話を聞かされる。かつて自分の父親も宝くじで当たった
事。その金を目当てに親戚が金を借りていき、叔父の投資話に
のって一文無しになった事。両親はケンカし、父親は女を作って
飛び出したことなど、金によって家族が崩壊し無茶苦茶になった
という。現在は金によって振り回されず逆に支配しようとして
勉強し、投資に成功して悠々自適な生活を送っていることを
告げた。そんな彼から人の嫉妬は思った以上に恐く、金を手に
したことで人間関係が変わらない訳がない事を忠告される。

金を手にしたことで人間関係はどう変わるのか。

一度欺されたから金には慎重になるという見方も出来るが、
逆に一度欺された人間が二度欺されないという保証もなく、
立花悟を巡る周りの人々は彼をどのように見ていくのかを
描いた話しだった。

今回もまた継続して木下綾乃に貢ぐ意味がよく分からないの
だが、警察にきっちりと告発する事の出来ない人間ならば、
この様なダラダラした関係も有りと言うことだろうか。

今回の佐竹の行動を見ていると、木下綾乃と結託して立花を
陥れようとしている臭いがプンプンしてくる。
今回のホテルの件も、オークションに出品したのは佐竹では
無いのだろうか?人のオークションの落札状況まで念入りに
チェックしているなんて有り得ないしね。
結託していないまでもオークションで金額をつり上げている
のは佐竹だという気がする。

金を持っていると分かると人はどう変わるのか。
安岡綾乃が要求した8300円という額にも微妙なものが存在
する。3億円を手にした男ならば、この程度の金は微々たる
ものだろうとして出してくれると思ったのか。
8300円という額を提示したことにより、立花は逆に好意を
持った様子で微笑んでいた訳だが、このリアクションまで
計算に入れてもらう額を算定したのならば、人の心を読むのが
とても上手い人だね。

吉村博之は800万を求めてくる。
自分の失敗した仕事の穴埋めとして利用される様だが、
800万を借りたことによって人間関係に於ける上下関係が成立
しなくなってしまった。立花を避ける理由としてはとても
良くできたシナリオだと思う。

吉村美佳もまた立場が逆転されたと朧気に感じる人の一人。
この人だけは変わらずに居てくれると思ったのだが、身内が
金を借りてしまうと流石に立場も弱くなってしまうものなのか。

結局立花悟は金を手にして自ら変わりたいと願ったわけだが、
自分の性格は変わらずに周りばかりが自分を見る目が変わった
として居心地の悪い立場へと追い込まれた。
そんな立場の悪さを払拭するために、最後の大胆な行動は、
有る意味では金に無頓着な立花らしさが出た場面では有るけど、
やはり額が額なだけに、その決断にもなかなか賛同するのは
難しい所があるかな。

金を手にしたからと言って、何でも自分の言うとおりにはなら
ない所がこのドラマの上手いところだね。

立花悟………反町隆史 (しがないサラリーマン)
吉村美佳………中島知子 (悟の元妻。)
安岡真弓………眞鍋かをり (幼稚園の先生)
木下綾乃………小沢真珠 (取引先の社員。悟が好きになる)
佐竹秀一………石垣佑磨 (悟の同僚)
中根信介………出川哲朗 (悟の上司だが年下)

村上節子………さくら (幼稚園の先生)
須藤亮介………鈴木浩介 (悟の部下)
吉村博之………西村雅彦 (美佐の兄。悟の学生時代の先輩)
吉村健太………澁谷武尊(子役)
篠崎専務………泉谷しげる (悟の会社の上司)
山田課長………神保悟志 (グローバル電機)
小林さやか………山崎真美 (グローバル電機・OL)
掛井久志………豊原功補 (カウンセラー)

guest
高松克弥、星野光代、うつい香織、to R mansion、江川彰悟
室風優吾、岡山優花、小松悠太、辻義人、小林清志(ナレ)
岡本信人

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)