ロト6で3億2千万円当てた男

脚本/尾崎将也

http://3oku.asahi.co.jp/


第7話 母vs元妻3億円争奪の修羅場


全額を寄付するという事と交換条件に何をやる組織なのかを
聞き出そうとする。その結果目隠しをされてアジトへと連れて
行かれる途中に、立花の携帯電話が鳴る。そこには健太が怪我
をして病院に運ばれたという知らせだった。赤信号の隙に
車から飛び降りて病院へと向かう悟。健太は意外にも軽傷で
ホッと胸をなで下ろす。その時初めて悟は息子のために全額を
使っても惜しくはないと考え、子供のために残してやろうと
いう気持ちになる。
帰宅すると悟の母親・道代が居た。暫く世話になるという彼女。
一方翌日グローバル電機の山田課長に呼ばれていくと、来期から
のキャンペーンの企画は別の会社に頼むと言い渡される。
季節売り上げキャンペーンはウチの売り上げの柱であるとして
なんとか考えを改めるよう説得するが聞く耳を持たれずあしら
われる。帰社し上司らに語ると、食い下がらなかった事を
責められると共に、リストラの必要性を臭わされる。
道代の発案によって、吉村家の美佳、博之、健太と一緒に
食事を取ることになる。悟は母親に宝くじの件は隠したいと
思っていたが、博之と会社を興そうとしている話しを陰で
聞かれてしまう。道代は夜中に悟の部屋を物色していると
通帳が出てきて、残高が2億円以上有ることを知るのだった。

なかなか良くできた話しだった。
悟の母・道代が出てきたことにより、また無駄に浪費する
人物が登場したのかと思えば、一応は息子の為を思う母親の
姿がそこには有るという結末が用意された。

一度は寄付をすると考えた悟だが、その考えを改め直し、
彼は息子のために何か残そうと考える。
自分の人生に何処か自信を持てない彼は、先輩からのアドバ
イスによって、会社を起業し経営することで、父親としての
プライドを取り持とうと考える。

悟が息子の事を思うと同じように、悟の事を思う母親の存在
が有り、その母親は余命幾ばくもない状況に追い込まれている。

母親の登場は、金を幾ら積んでも手に入れられないものが即ち
命である事を描くためのキャラクターなのかも知れないが、
この辺は来週のエピソードのようなので楽しみにしておこう。

今回は悟の彼女役として安岡真弓が名乗り出る話しだった。
木下綾乃とは正反対のキャラクター。
悟のことを心配して木下と直接会いに行ったりする所は結構
行動派のようにも見えるが、彼女は本当に彼の金目当てでは
ないのか気になるところ。

吉村博之が起業を薦めている理由を掛井に読まれていたり
する辺りの細かいやりとりもなかなか的をついたものがあり
良くできている。

立花悟………反町隆史 (しがないサラリーマン)
吉村美佳………中島知子 (悟の元妻。)
安岡真弓………眞鍋かをり (幼稚園の先生)
木下綾乃………小沢真珠 (取引先の社員。悟が好きになる)
佐竹秀一………石垣佑磨 (悟の同僚)
中根信介………出川哲朗 (悟の上司だが年下)

村上節子………さくら (幼稚園の先生)
須藤亮介………鈴木浩介 (悟の部下)
吉村博之………西村雅彦 (美佐の兄。悟の学生時代の先輩)
吉村健太………澁谷武尊(子役)
篠崎専務………泉谷しげる (悟の会社の上司)
山田課長………神保悟志 (グローバル電機)
小林さやか………山崎真美 (グローバル電機・OL)
掛井久志………豊原功補 (カウンセラー)

guest
立花道代………加賀まりこ

大島蓉子、久ヶ沢徹、河野洋一郎、土井よしお、樋渡真司
片岡明日香、天野勝弘、中脇樹人、中村圭佑、Pマン
岡本信人、小林清志(ナレ)

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