魔王

脚本/前川洋一(1)(2)(3)、西田征史

http://www.tbs.co.jp/maou2008/


第3話 暴かれる素顔愛とひきかえの復讐


石本陽介は病院に運ばれるが亡くなる。死因は喘息の発作に
よる病死だという医師の見解に芹沢直人は信じられない表情
を見せる。
一方成瀬領と咲田しおりは、教会の外で一人佇んでいる・新谷空
の姿を見かけて声を掛ける。知らないお兄ちゃんと遊園地に
居たという。二人は空を自宅まで連れて行くことにする。
すぐに母子を引き合わせることが出来た。空の母・多恵は
目の前の男が弁護士だという事を知り、何か言いたげな様子。
しおりは空が手にしていたクマのぬいぐるみがどうしても
引っかかっていた。
しおりはその事を芹沢直人に知らせる。
直人は新谷多恵の住むアパートへと足を運ぶと、そこの管理人
から借金取りの事を聞く。すぐに彼は借金取りは陽介の事であり
彼を殺したのは多恵で有ることを悟るのだった。

ドラマが色々と動いて面白くなってきましたね。
今回は咲田しおりの透視の結果、一連の操り殺人事件の元凶が
芹沢直人の中学時代に有ることを朧気ながらも分かっていく
展開だった。

咲田しおりに届いた"女帝"を表すタロットカード。
それは死者の代弁者の意味合いがある事が判明していく展開
だが、その結論にたどり着くまでに彼女の中でも深い葛藤が
あるところがドラマをより重厚なものとした。

この特殊能力。
今まで神様が与えてくれた力で良いことばかりに使えると思って
いたが、今回の一件では、彼女の力のせいで真相とは違う方角へ
と刑事を導いてしまい、使い方次第では悪魔の力になることを
示唆する。

成瀬領の持つ力に於いても疑問符を持たせる展開を用意して
いる。正当防衛で結果的には助けたものの、助けられた本人が
この事実を素直に喜んでばかりは居ないこと。
結果はどうであれ人を殺したことに違いないという彼女のセリフ
は、成瀬領の中の一つの価値観を揺るがす事にも繋がると思う。

今回一番驚いたのは、過去の事件に於いても咲田しおりも
この一件に関わって居ることが分かったことかな。

成瀬領 ……… 大野智 (弁護士)
芹沢直人 ……… 生田斗真 (刑事)
咲田しおり ……… 小林涼子 (図書館勤務)
葛西 均 ……… 田中圭 (典良の秘書)
宗田 充………忍成修吾 (直人の中学の同級生)
石本 陽介………脇 知弘 (取り立て屋)
高塚 薫………上原美佐 (刑事)
仁科 江里………篠原 真衣 (しおりの先輩)カフェ「ガランサス」
山野 真………清水 優 (雑誌編集者・直人の中学時代の同級生)
石原管理官………飯田 基祐 (渋谷東署・管理官)
倉田 隆………東根作寿英 (刑事)
河野弘樹………(役名不明)
芹沢 麻里………吉瀬美智子 (典良の妻)
芹沢 典良………劇団ひとり (直人の兄)
中西 弘道………三宅裕司 (刑事・係長)
芹沢 栄作………石坂浩二 (直人の父) リゾート会長・国会議員

guest
熊田高弘 ………森下哲夫 (弁護士)
新谷多恵 ………奥貫薫
新谷空 ………大野百花

竹内寿、上村祐翔、本間春男、中村竜之慎、松澤一之
堀本昴弥、増山加弥乃、井川哲也、ふるごおり雅浩
しのへけい子

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