モンスターペアレント

脚本/荒井修子(1)(2)(4)(7)、佐藤久美子(3)(5)(6)

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第7話 霊感母の恐怖


市立清坂小学校。
遠足のしおりを作成する担任の教師・甘粕七海の背後から
近づく女性・藤巻類子。彼女は遠足の日にちを変更してくれと
要求しにやってきた。不吉なことが起こる。私には未来が
見えるという。無理だと告げると子供達に何かあったら責任
を取ってくれるのかと言われ困り果ててしまう。
一方教員委員会では相原が元気なく凹んでいた。
占いで今の彼との関係を否定された為のもの。高村はその姿
を見て馬鹿みたいだと告げる。反論する形で変なことを言われる
と気にならないかというが、自分の人生は自分で決めるという
高村の発言は彼女らしさが出ていた。
その発言を聞いていた三浦から、未来が見える件を高村にお願い
しようという事になる。
望月と高村は問題となっている小学校へと足を運ぶ。
保護者・藤巻は校長とは波長が合わないので同席を断られた
という。早速彼女に遠足の日に不吉なことが起こるという根拠
を聞き出すことに。霊感とは違い毎日同じものを見るという
彼女。しかし高村は突飛すぎて信憑性が無いとバッサリ。
私には親戚の離婚を当てたり、近所の店が倒産するのを予言
したり実際に予感が当たっているのだと告げる。私は子供たち
を守るために重要な情報を与えているのだと訴えた。
日程を変えないのならば、娘の綾音は参加させないと言うと
彼女は席を立ち、去り際に高村に対して今日は頭上に気をつけろ
と警告していくのだった。

未来が見えるという保護者の対応に四苦八苦する。
それを眺める子供の気持ちに触れる話だった。

予言、占いという胡散臭い内容ではあるが、不安な気持ちが
その光景を見させているという所に繋げる展開は意外にも
説得力が有った。強ちこの予言が外れている訳でも無いん
だよね。

特に最後に高村が語るセリフと行動は彼女が上手く教育の現場に
馴染んできたことを表すと共に、とても上手い説得の仕方だった
と思う。

自分の気持ちを子供に押しつけていたこと。
これまでとは違い子供を心配しているフリをして自分のエゴを
貫き通すモンスターの姿とは違って、子供の事を過剰に心配して
いる姿が印象的だ。

これまでの親には何を言っても聞きそうにないけれど、この親
ならば改善の余地は幾らでも存在していると思う。

望月が現場の先生に惚れてしまうという展開も面白かった。
やたらと張り切る望月に対して、高村が冷めた目で見ている
光景がとても面白かった。

高村樹季 … 米倉涼子
望月道夫 … 平岡祐太
三浦圭吾 … 佐々木蔵之介
小山和明 … 温水洋一
時任昭雄 … 風見しんご
加藤和臣 … 眞島秀和
相原エリサ … 大友みなみ
園部愛理 … 堀まゆみ
城山幸太郎 … 草刈正雄(特別出演)
田川龍之介 … 角野卓造

guest
藤巻類子 … 室井滋
甘粕七海 … 松本里菜
易者 … 村松利史
校長 … 岸博之
自転車男 … 上野山浩
藤巻綾香 … 福原遥
剣持文人 … 大朏兵優

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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