モンスターペアレント

脚本/荒井修子(1)(2)(4)(7)、佐藤久美子(3)(5)(6)(9)
田村孝裕(8)

http://www.ktv.co.jp/mp/


第9話 別離の日


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華山小学校に保護者の相澤美千代が担任の植松省吾を訪ねて
やってくる。保護者は娘の樹里亜の髪型について絶対に変え
させる事はないと植松に食って掛かる。子供を可愛く見せて
何が悪いのか。他人に迷惑を掛けたのかというのが相澤の
言い分だった。しかし昔堅気の教諭・植松はダメだとして
一切認めようとはしなかった。

一方弁護士の高村は三浦のことを考えていた。ぼっーとしていた
所で城山から呼び出される。彼からシニアパートナー会議を
何故すっぽかしたのか問われる。先日教育委員の職員が逮捕
されたことと何か関係があるのか?と問うと、深く追求する間も
なく彼は高村にビジネスで重大なミスを冒したことを告げる。
そしていずれ責任は取るよう告げた。

高村は教育委員会を訪ねる。そこでも話題の中心は三浦だった。
どんな理由があれ暴力はダメだという小山。果たして三浦は
帰ってこられるのか高村に尋ねるが、高村は刑事事件は担当
したことがないので分からないと告げる。高村は後からやって
きた田川に呼び出され、三浦の弁護人になってくれと頼まれる。

今回の教育委員に寄せられた問題は、保護者と担任の対立で
あるという。校長から話しを聞く高村と望月。保護者と担任
にも会い、事情を聞くことになる。
他人のヘアスタイルに言及することは個性を潰す行為である
という相澤。小学五年生の生徒が茶髪にパーマをすることは
個性以前に常識を逸脱しているという先生。先生の言うことは
抽象的過ぎて分からないという。小学生に相応しい髪型とは
何なのかと問う保護者に対して、時間の無駄である事を告げる。
担任から話しを聞くと、髪型の問題以外にも平日に海外旅行に
行かせたり、携帯電話を持つ権利を主張し、取り上げた途端
その期間の分だけ通話料を請求してくるのだという。身勝手な
親には決して屈しないという教師の姿に高村や望月も困り果てる。
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今回のモンスターはモラルハザードに陥る保護者だった。

個性を名目に、自分の娘ばかりを規則の対象から外せと言わん
ばかりに我が儘を貫き通す保護者。この役を川島なお美にさせた
のが上手いなと感じた。

髪型や服装の問題は、今だけの問題ではなく親の時代から存在
する問題だと思う。しかし近代化しているのは、子供の気持ちは
余所にして、保護者が容認せよと学校に迫ってくるところだ。

今回は有る意味、親たちの対立の構図の中で、子供の気持ちが
何処にあるのかを上手くすくいとった話しではないか。
親はなくても子は育つと言わんばかりに、親の奇抜な態度とは
余所にしっかりとした子供に育っているというのは、なんとも
皮肉にしか思えないものがある。

良い物を与え、良い物見せて育てると言っていたが、これが
子供に刺激を与えているとしたら、有る意味教育の方針に
間違っていない部分も有るのかも知れない。

これまでの低姿勢で保護者に媚びばかりを売る教師ではなく、
植松先生のようなタイプの教師が出てきたことも面白い試みだ。

一概には語れないものがあるから教育って難しいのでしょうね。

今後教育委員への関わりを止められてしまった高村。
元々高村の意見ばかりが教育界に一石を投じていた訳では
無いので彼女が居なくなっても困らないとは思うが、望月くん
が泣きついてきそうだ。一体どうなるのか。

それはそうと米倉さんのファッションショーになっている
このドラマ。今回のドラマの中の服は下着が透けていて
ちょっと目の毒だった(+_+

高村樹季 … 米倉涼子
望月道夫 … 平岡祐太
三浦圭吾 … 佐々木蔵之介
小山和明 … 温水洋一
時任昭雄 … 風見しんご
加藤和臣 … 眞島秀和
相原エリサ … 大友みなみ
園部愛理 … 堀まゆみ
城山幸太郎 … 草刈正雄(特別出演)
田川龍之介 … 角野卓造

guest
植松省吾 … 小倉久寛
相澤美千代 … 川島なお美
相澤樹里亜 … 金子舞優名
神崎めぐみ … 梅宮万紗子
及川校長 … 花王おさむ
同級生 … 清水彩花

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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