無理な恋愛

脚本/岡田惠和

http://www.ktv.co.jp/muri/


第11話 すばらしき人生


立木と連絡が付かなくなった事で心配したかえでは、ケンの店へ
いく。心配は無いとケンは言うが、何処か落ち着かない彼女。
あの時居なくなるつもりだったのだなと、遊園地デートの事
を思い出しては自分を責める。そんな時、立木から一通の手紙
が届く。そこには一度ゼロになって自分を見つめてみようと
思うと書かれており、かえでとの出会い、恋をした日々が
楽しかったことが綴ってあった。
立木は海を見て佇んでいた。しかしそんな日々も三日で飽きた
頃、偶然会社を辞めた菊原と再会する。国内を転々として
いたという彼は、これからどうするのか考えてみたが何も
思いつかないという。菊原は立木も音楽を辞めたことを知り
次の事を考えていると聞いて、無理に辞める必要はない事を
告げる。立木から音楽を取ったら抜け殻だけが残ると指摘。
そんな時目の前で音楽好きの学生がギターを演奏しているのを
見て、インディーズのプロデュースをやろうと菊原と意気投合
する。
一方かえでは律子から、立木が居なくなって良かったのだと
言われる。いつかは二人のウチどちらかを選ばねばならず、
身を引いたのは立木の優しさだというが...。

今の仕事での活躍の姿があるのは、立木の言葉のお陰。
そう感じたかえでが選んだのは、龍彦ではなく立木だった。

黙って消えたときは格好良いなと思ったけど、一言手紙を残し
ていることを知ったときには、未練が有るんじゃないかとやや
腑に落ちない展開。

ドラマの流れでは9割方、かえでは龍彦と結ばれる方向で
周りが地均しを行う中で、土壇場で立木の大切さを感じ、
彼を選んだ格好だ。

身を引いたのは龍彦らしいところ。
腐れ縁を選んだのではなく、自分の人生を切り開いてくれた
人を選んだ事は決して分からない事でもない。

団塊の世代に対する性格が色んな場面で描かれたが、この恋愛
に関してはどんな特色が現れたのだろうか。

ドラマとしての成功の如何は、芸能人・堺正章に対する接待性
を感じさせない恋愛の仕方であると思う。
そういう意味では最後まで無味無臭の感じが漂い、一定の成功
は収めていると思う。

かえでとケンの間でいつものコント、
"ケンさんは良いですね"
"本当はそう思っていないでしょう"
が成立したのも良かった。

かえでに団塊の世代を相手にするだけの度量が有ることを
この短いコントの中で感じてしまうところが絶妙だ。

立木正午 - 堺正章
長野かえで - 夏川結衣
東海林龍彦 - 徳井義実(チュートリアル)
水田一郎 - 福田充徳(チュートリアル)
田代和也 - 永田彬
小川圭介 - 尾美としのり
門田祥子 - 青木さやか
矢代文平 - 田中圭
久保律子 - 鈴木砂羽
小川朝子 - 小嶋陽菜(AKB48)
姫野まどか - スザンヌ
ケンちゃん - ムッシュかまやつ
小川光代 - 夏木マリ

guest
ダイアモンド☆ユカイ、ZUKAN、山本晋也、大神いずみ
井村空美、岡本勝、後藤康夫、砂川恵理歌、とろ
大和田礼子、宮腰ゆき、佐藤文吾、坪谷隆寛、檜尾健太
たべひろのぶ、ファニートンボ、平野"JUDI"ケイタ
川北純也、工藤直純

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