ネコナデ
(2008年1月期・テレビ埼玉・金曜21時)

監督:亀井亨
原案・脚本:永森裕二
脚本:亀井亨、松野出、野澤弘之、俵法子、高橋悠
製作:永森裕二、間宮俊二、関佳史、松本宏、青柳洋治
プロデューサー:波多美由紀、細井俊介、江副純夫
小川貴史、陣汰朗、森角威之、比留間明花
音楽:野中“まさ”雄一

http://nekonade.info/tv/index.html





第8話 自分の限界値の意外な低さに気付く時
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汰朗は家族でキャンプにいく。
汰朗は子育てに失敗したとは思っていなかったが、今の自分を
見て体たらくさを感じていた。釣りをしている子供達は、熱心
に携帯の画面を見ている父親の元に掛けより、何をしているの
かとのぞき込む。ネコのゲームをしていると勘違いされ、その
ネコは一匹だけだとストレスが溜まるのではないか?と言われ
てしまう。

汰朗は昔、家族での決め事をする際に、両親が自分に意見を求
めて来た事を思い出す。弟か妹が欲しくないか?と言われた際
に、父親は明らかに子供を欲しがっており、母親はこれ以上
要らないと考えているのが手に取るように分かっていた。
そしてその決断を多数決と称して汰朗に責任を求めてくるので
ある。その時の汰朗は要らないと応えるが・・・決定によって
喜ぶ人と悲しむ人が居る事を知っていた。
その時の自分のジャッジは正しかったのだろうかと。私は私の
兄弟を私自身で否定してしまったのだという。そのせいで生ま
れたものを見ると放っておけなく感じるのかと考える。

会社に行った汰朗は相変わらず上司からクレームの手紙を
聞かされる。何故汰朗の前でわざわざ読むのか全く理解が出来
ない上司の姿。開発中のロボットを女子寮に置いて覗きをして
いるという密告の手紙が届いていたのである。
汰朗はそろそろネコとの歪な生活には限界を感じていた。

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汰朗の親を見つめる子供時代の視線、そして現在自分の子供
を見つめる親としての視線が面白く比較されるべきものが
有った。

難しい選択を強いてきた両親。
責任感の重圧という意味では酷な子供時代を体験してきた汰朗。

会社周りの話の中でも、金井や研修員たちが絡んでこなかった
ので若干物足りないものも感じたけれど、動物を扱う周りの
視線の優しさに触れて、汰朗の中でも価値観を揺るがす事態
へと繋がっていく。

ただ子育ての場合、動物と違ってここまで手をさしのべてくれ
る人が居るのかどうか。動物を出汁にして人は間接コミュニケ
ーションを図る事への疑問を感じていたけど、それが全ての
場合に当てはまるかどうかは未知数なものがある。

しかし自分の考えを遥かに超えた人物たちとふれあうウチに
自分の小ささを感じていくというのは悪くないし、他人任せ
にしても世の中上手い事正しい方向に導いてくれる人は居る
と考えると、責任の肩の荷が下りるようで、汰朗としても
少しは精神的に楽に生きていけるようになるのではないか。

鬼塚汰朗 …… 小木茂光 (45歳、IT関連企業「デジタルドラグーン
」の人事部長)
金井響子 …… ちすん (人事部社員。汰朗の部下)
山田亜佐美 …… 清水美那 (新卒研修員。汰朗には反抗的な態度)
菅沼君子 …… 安間里恵 (新卒研修員)
市村景虎 …… 高橋直純 (限りなく猫に近いペットショップの店員)
仙道孝二 …… 山本剛史 (人事部の社員)
鬼塚澄子 …… 山下容莉枝 (汰朗の妻)
鬼塚早苗 …… 金崎智子 (汰朗の娘)
鬼塚汰一朗 …… 小川光樹 (汰朗の息子)
皆川かもめ …… 明花 (獣医)
竜崎政太郎 …… 峰岸徹 (デジタル・ドラグーンの社長)
石黒 …… 菅田俊 (ドラッグストアの店員)
木下満 …… 榊英雄 (開発部の課長)
柳下信二 …… 永倉大輔 (総務部部長。汰朗とは同期)
少年時代の汰朗 …… 川口大介 (少年時代の汰朗)
小泉みすず …… NANATO (景虎と共に働く無愛想なペットショップ
の店員)
鴨下信男 …… 飯島大介

トラ、カモシタ

石黒サトシ …… 勇人 (捨て猫を拾った彼氏)
真下サトミ …… さいとうとも (捨て猫を拾った彼女)
鬼塚父 …… 諏訪太朗
鬼塚母 …… 葉子
鈴木一郎 …… 松田信行 (リストラされる社員)
勇太 …… 広瀬直紀 (汰一朗の友達)
高谷 …… 高杉心悟 (社員)

中倉香織、上杉ひろこ

志多伯麻衣、恩田愛、鈴木りん、恩田愛美、六波羅梓
井上沙織、市川恵理、早川杏子、飯田久美子、田友里香
竹下美咲、河野圭香、馬場望美、岩永尚子、長谷川祐子
青木千紗、中川智香子、福田尚子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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