オー!マイ・ガール!!

脚本/武田有起(1)(3)(6)、高橋麻紀(2)(5)、白石まみ(4)
渋谷直子(7)

http://www.ntv.co.jp/ohmygirl/


第7話 秘密がバレる!?オレだけが書ける本当のこと


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杏と耕太郎は二人で買い物。耕太郎の仕事のための素材集め
であるが杏と仲良く手を繋ぎながら買い物する。
一方石田は耕太郎の過去を探っていた。ひなこと耕太郎は両親
のそれぞれの連れ子であり、血の繋がりは無いが姉弟だという
事を突き止める。問題はひなこと杏が親子なのかという事だった。

映画宣伝の為のインタビューを石田が受け持つことになる。
予め質問内容をFAXで送ってくるが、いざ当日になると質問内容
が違うことに気がつく。映画の事ではなく杏のプライベートの
詮索ばかりだった。杏にひなこは母親なのか尋ねるも、杏の
機転によりその場はなんとかやり過ごした。
一方杏の所属する事務所の社長・石坂は映画のための宣伝が
足りないと感じ、もっと積極的に宣伝活動を増やそうと考える。
しかし自由奔放なイメージのあるひなこに子供が居る事実が
分かることだけはご法度だとして、くれぐれもその件だけは
遵守しろとマネージャーの峰子に告げる。
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今まで隠し通してきた杏の母親について、ついに世間に暴露
される事になる。そのスクープを流そうとしているのは他なら
ぬ、耕太郎が勤める「週刊タイフーン」の記者・石田による
ものだった。

事実に対して隠し通そうとするもの、そして暴こうとするもの
の激しい鬩ぎ合いが行われる。
しかしその間に立たされた当事者の気持ちが疎かになるという
展開だ。

杏が親の愛に飢えている事は至る場面で見受けられる。
特に耕太郎に対して手を握るシーンなど、親のぬくもりを求め
ているサインだ。
普段は世間的に桜井杏を演じているものの、嘘を付くことが
虚しく感じら、暴露されるのを機に桜井杏の本当の姿を押しだ
そうとする流れである。
大人の世界、大人の事情に巻き込まれた少女の悲しき境遇を
描いたと言うことで同情出来る部分も多く、その少女を傷つけ
ようとする流れはどれも悪人に見える程だ。

杏と耕太郎の関係、杏とひなこの関係を世間的に欺いている
という展開は、このドラマの一つのテーマであり主軸となる
べきもの。その一つが剥がされたことになる。
しかしまだまだ父親のことが語られていない事で、ドラマを
牽引する要素は保たれている。

石田の裏をかいて上手く彼の意図を無効化させる事で、
一種の満足感が得られる展開ではあるが、まだまだ暴露ネタ
は続くようなので、世間的な反応、そして何より杏の心に
どのように響いていくのか油断ならない展開が続く。
石田は今回の件で正当性を訴えるものの、やはり子供をネタに
するという流れは解せないと感じる。

山下耕太郎 (24) ◇ 速水もこみち (フリーライター)
藤 峰子 (23) ◇ 加藤ローサ (杏のマネージャー)
安野真貴子 (29) ◇ ともさかりえ (事務デスク)
石田 健 (30) ◇ 岡田義徳 (編集者)
桜井 杏 (6) ◇ 吉田里琴 (女優・ひなこの一人娘)
渋谷加恵 (42) ◇ 高橋ひとみ (ひなこのアパート隣人)

渋谷裕太 (14) ◇ 入江甚儀 (加恵の息子)
篠宮睦美 (22) ◇ 篠原真衣 (編集部・アルバイト)
平川 敦 (27) ◇ 平沼紀久 (編集者)
ビワ(犬) ◇ 竹谷ベル

大空ひなこ (36) ◇ YOU (女優)
菅原弘文 (45) ◇ 古田新太 (編集長)
石坂和夫 (55) ◇ 鹿賀丈史 (芸能事務所社長)

土井よしみ、北見敏之、加藤清史郎、半海一晃、武井秀哲
瀬戸寛、今泉あまね、中澤隆範

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