OLにっぽん 脚本／中園ミホ http://www.ntv.co.jp/ol-nippon/

第1話 働く女はすっぴん!?日本VS中国お仕事バトル勃発!!

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杭州、人材派遣会社をVTRを回しながら視察する島子。次は
どの部署を移すことになっているのか?
頼まれたお土産を買う島子。しかし購入したバッタモンの時計
はすぐに壊れ、取り替えてもらいに行こうとするも店主は相手
してくれない。強引に話を聞いてもらおうとすると彼女の前に
大男が立ちふさがる。助けてくれと叫ぶと、二人の中国人らしき
人たちが得意の武術を使って追っ払ってくれた。
島子はお礼を述べると名刺を差し出す。もし日本に来ることが
有れば連絡をくれと告げる。

日本に戻ると早速VTRが会議にかけられる。
そして総務部の仕事も人経費の安い中国へと回されることが
決定する。国彦はなかなか部下たちに言えずに居た。
しかし急かされ中国に仕事が移ることを告げる。
そして取りあえず中国人研修生が三人来ることを言われ、
島子に空港まで迎えに行くよう命じられる。

空港で中国人の到着を待っていると、中国人の少女が泣きながら
島子に泣きついてくる。事情を聞くと荷物がなくなったという
もの。彼女が探していた張琳だと知り、一緒に荷物を探す。
ようやく荷物が見付かり、中国の担当者も到着する。すると
そこに来たのは中国で助けてもらった内の一人、小旗健太だっ
た。
会社に戻ると楊洋と李大龍も合流。
彼らは三ヶ月の研修期間の中でマニュアルを作って中国に
持って帰るという。
社内報のための集合写真を撮る。
健太が割り出したコスト削減率を見て驚かされる。
中国に仕事を引き継げば、コスト削減率は79%だという。
仕事場で笑っている社員を見てここは危機感ゼロだと告げる。
しかし島子達はそれを否定する。総務部は臨機応変さが要求
される場所。簡単に仕事は引き継げないと。しかし健太は
120の仕事のうち、8割りはマニュアル化して簡単に移せること
を告げる。
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職場における中国と日本の実情の違いを知らしめる様なドラマ
が始まった。かつて日本と韓国がワールドカップで関係が近づ
いた時に韓国人から眺めた日本人の奇異な点をドラマに盛り
込むような演出が流行ったけれど、現在は中国へとシフトした
形だ。

奇しくもNHKで放送している「上海タイフーン」と演出的には
似たようなところが存在している。しかし決定的な違いは、
舞台が日本なのか中国なのかという点。
上海タイフーンでは、主眼は個を扱うのに対して、これは日本
社会全体を風刺しているものだ。

日本人の中国人に対する軽視するような視線が盛り込まれて
いるかと思えば、すぐに立場は逆転してしまう。
下請けの社員であるハズの小旗健太の口調は、日本人の楽天的
な性格を小馬鹿にするような挑発型のもので、本音を引き出す
為のものなのかもしれないが、見ていてとても不愉快に見えて
しまう。しかし彼に言われるだけの日本側に落ち度というもの
が存在しているのだろうね。

中国人の職場に求めるものと日本人の求めるものの違いが
顕著に現れていて興味深いものが存在している。
何故会社に化粧をしてくるのか。そして必要以上に化粧に
かける時間の長いこと。そしてまるで仲良しの集会のような
職場の雰囲気。
仕事をしに来ているのになかなか仕事をさせようとはしない
上司たち。

「上海タイフーン」では、仲間として受け入れられる為には
何をすれば良いのかというテーマが存在していたのだが、
このドラマの職場での中国人の態度は多少傲慢にも見える。
しかし小旗健太がここは日本であるから日本語を喋れと
注意するシーンなどを度々挿入しているところを見ると、一応
それを以って日本に対して中国側のアプローチを示している
のかな。

生きると言うことにその思いが全く違う二人。
日本で言われるところの負け犬、負け組にならないための
努力は中国では努力にも入らないとする所が一番象徴的な
シーンだった。

神崎島子 ……… 観月ありさ
小旗健太 ……… 阿部サダヲ
矢部桜 ……… 美波
都留康介 ……… 井上芳雄
朝比奈国彦 ……… 東幹久
富士田弥生 ……… 浅野ゆう子

張琳 ……… タン・ジャースー
楊洋 ……… ローラ・チャン
李大龍 ……… フービン

野呂昭和 ……… モロ師岡
木村紅葉 ……… 前田知恵
萬里 ……… 皆川猿時

宮地真緒、小堀慎平、福井仁美、稲葉さゆり、佐々木麻美
奥田崇、秋田真琴、藤原寿之、猪岐英人、宗村富映、土井俊明
向井恭介、岡村まきすけ、石川美佳、福田温子、越智俊光
野中伸二、沖崎裕一郎

西尾まり、池田純、不乱けん、早瀬英里奈、中山広大
阿見201、王利国、木田ゆきの、遠藤巧磨、張天翔、遅平基
沈苓、孫青春、張天意

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