OLにっぽん

脚本/中園ミホ

http://www.ntv.co.jp/ol-nippon/


第5話 不祥事社員を軟禁せよ!


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都留の意外な一面を見た日、島子は彼から結婚はしないで欲し
いとして抱きしめられる。そんな衝撃のシーンを影ながら見て
いた健太。

翌日出社の際、健太は昨晩の告白を見たせいで元気がなかった。
いつもとは逆に島子からからかわれる始末。
一方島子は出社すると弥生から呼び出される。社史編纂室の
ただ一人の社員・山村を連れてきて欲しいというもの。山村
は島子にとっても同期入社の人物だった。
山村に会いに行く島子は彼が二日酔いでグダグダになっている
のを目撃。そして彼を弥生の元へと連れて行くと、昨晩クラブ
で彼が中国人従業員を殴ったとしてクレームが入り、300万円
の慰謝料を請求されているというのである。
山村は追求されると俺は何もしていないとして暴れだし、その
場に有った机をたたき割ってしまう。あまりの粗暴さにその場
に居た人は事件を起こしたに違いないという視線で彼を眺める。

取りあえず弥生はクラブにいき被害者と面会していくよう島子
を派遣するのだが・・・
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ドラマは中国人を殴ったという山村の話を挿入した形だが、
その顛末を解決に導こうとする過程で島子と健太の関係を
より近づけた話だった。

逆転したような関係になった今回。
いつもならば言われ続けた島子も今回は言い返すような展開。
冒頭のやりとりは導入部としては面白いコントだった。

暴力事件を起こしてしまったという一連の流れは、あまりにも
歪な形で存在し、正直あまりとけ込んでいる感じには見えなか
ったが、その中でいつものように中国人に対する教唆的な内容
を見て取れたし、ドラマとしてのパターンを強引にはめ込んだ
様な内容となった。

暴力事件を解決に行った健太自身が実際に暴力を奮ってしまう
という危うさ。一企業の些細な暴力事件にマスコミが不自然に
群がってくる様など、少々首をかしげるものではある。
しかし今回は逆に中国人に対して、日本社会では正直になった
方が良いと悟る様だったりして、いつもとは逆の立場を描いた
事になる。

事件解決の過程で健太と島子の間で激しいやりとりがある。
何故健太が今の位置にいるのかを探るようなシーンである種の
興味深さは存在するが、李大龍が中国のことわざを語ったと
おり、喧嘩して本音を言い合ってこそ、真の関係を築ける
ものではないかと思う。

矢部っちが語るインチキ中国語"〜あるよ"が何とも可愛らしい。
残念ながら恋愛に於いては砕け散った形だが・・
メイメイ役のチェンチューも可愛かったな。
やっぱり中国人に中華服を着させる。これ最強あるよ!

神崎島子 ……… 観月ありさ
小旗健太 ……… 阿部サダヲ
矢部桜 ……… 美波
都留康介 ……… 井上芳雄
朝比奈国彦 ……… 東幹久
富士田弥生 ……… 浅野ゆう子

張琳 ……… タン・ジャースー
楊洋 ……… ローラ・チャン
李大龍 ……… フービン

野呂昭和 ……… モロ師岡
木村紅葉 ……… 前田知恵
萬里 ……… 皆川猿時

山村 ……… 鈴木浩介

宮地真緒、小堀慎平、福井仁美、稲葉さゆり、佐々木麻美
奥田崇、秋田真琴、藤原寿之、猪岐英人、宗村富映、土井俊明
向井恭介、岡村まきすけ、石川美佳、福田温子、越智俊光
野中伸二、沖崎裕一郎

チェンチュー、岸博之、宇納佑、弘中麻紀、伊藤竜也
酒元信行、問田憲輔、チチー、松下美優

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