おせん

脚本/大石静

http://www.ntv.co.jp/osen/

第1話 食は人を信じる心…対決!天然若女将vs電子レンジの女王

時代の流れを汲み、派手なパフォーマンスで人気を集める
レストランで働く江崎ヨシ夫。しかし今の仕事は料理人として
本物の仕事では無いと感じていた彼は、ためらうことなく
レストランを辞める。そして向かったのは幼い頃、女将に
声をかけてもらった下町の老舗料亭「一升庵」。
しかしいざ料亭へと足を運ぶと、女将として紹介された女性
は朝から酒の臭いをさせる女性。履歴書を見るまでもなく
採用を決定した彼女に何処か疑問を感じる。

やたらと時間はかかるが手間暇掛けて美味しい料理を作る
古き良き時代の風情が残る料亭の光景。

それに対するのは如何に手間をかけず、時間も節約して料理
を作る電子レンジ料理。そして料理以外のパフォーマンス
に視点を置き客を楽しませる料理を提供するレストラン。

現代社会の多様な価値観の中で料理に対する拘りを何処に
求めていくのか。

料亭の女将は食材の素性・産地すら知らない。
産地というものを売り物にした料理作りをしていないための
ものだろうか。
天候によって柔軟に今日出すべき料理を変更するという、
いわば食べる側の視点に立つ料理の作り方だ。

今回それに対峙する形で出てきたのは、料理する側が如何に
苦労せずに作れるのかという所に視点を置いて、食べる側の
人の気持ちは後回しといった料理の作り方だった。

どちらが良いのか判断に迷うのは当然のことで、このドラマ
でも表面的には結論を明確にしなかった。

家庭料理であるならば桜井三千子の作る料理に軍配が上がるの
かも知れないし、お金を払って食べるという意味では、料亭
の様な職人の作る料理を食べてみたいと思うのも当然なのかも。

今回出てきた江崎ヨシ夫というキャラクター。
やたらと口ばかりで目障りなところが目に付くわけで、
この人の視点で描かれるとやたらとテンションが下がる。
彼の目を通して、本物の料理とは何なのかを描いていく事に
なるのだろう。
半田仙はとても可愛いのだが、大酒飲みの設定は必要だった
のだろうか。それとも女将くらいになると、どの人も酒飲み
が多いのだろうか。

なんとなくストーリーの素材は良いとしてもキャラクターが
濃すぎてストーリーに集中できないところがあるかなという
印象でした。

半田仙 - 蒼井優 ......女将
江崎ヨシ夫 - 内博貴 ......料理人
藤城清二 - 杉本哲太 ......板長
竹田留吉 - 向井理 ......二番板
鈴木テル子 - 鈴木蘭々 ......仲居
久保田冬子 - 工藤里紗 ......仲居
脇坂玉子 - 森田彩華 ......仲居
長谷川健太 - 奥村知史 ......追いまわし
林隆史 - 宅間孝行
珍品堂さん - 渡辺いっけい ......骨董店
浅井シズ - 余貴美子 ......仲居頭
半田千代 - 由紀さおり .......仙の母親
木下秀雄 - 松方弘樹 ......料理スクール
美濃八 - 半海一晃 ......豆腐屋

guest
越山深生、王暁東、直林真里奈、Christopher、東條織江
マーカス・ピットマン、花ヶ前浩一、関口徹哉、中尾豪佑

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