おせん

脚本/大石静(1)、神ひとえ(2)

http://www.ntv.co.jp/osen/

第2話 新旧女将バトル!絆つなぐ魔法の味噌

野菜は金ものを嫌う。こんなお茶の入れ方をしたら葉っぱが
可愛そう。相変わらず自分にはない価値観を押しつけられ、
雑用ばかりをさせられるヨシ夫は不満が募っていた。
今時月給5万でそこまで出来るかと爆発寸前。
そこにタイミングよく先代女将の半田千代が現れた為、挨拶を
した後、不躾に賃上げの要求をおせんにして欲しいと頼む。
半田千代は凄い目利きの人物で、彼女が一升庵に現れた途端
スタッフに緊張が走り、まかない朝食を作る。
千代は一人一人の仕事に対してあれこれ注文し、ヨシ夫の事も
こんなもてなしの心もないような人物を雇うなんてどうかして
いるとバッサリと切り捨てた。

今回は味噌造りの話し。
前回よりは随分と良くなった感じのするドラマだった。

相変わらず女将が料理をしたり、ヨシ夫の態度が気になるが、
これが時代の流れを象徴しているキャラクターという設定
ならば仕方がないか。

幾つかの話しが混在していたが、ヨシ夫の視点から眺めて
見れば今回のドラマは、現在の仕事場の環境は5万円という
少ない対価に見合った場所なのかという点なのだろう。

例え5万円という給料だが、ここには贅沢な付加価値が存在
している。物に対する価値観を学び、料理人としての心を
学び、そしてこれ以上にない素材を活かした料理を毎日食
する事が出来る。
自分では少ないと思っていることでも周りから見たとき、
それが贅沢だと思える環境に居ることの幸せに気づくまで
を今回描いた。

味噌造りの苦労をさせた意図が最後になって明らかになる。
どんな形で職場に復帰するかと思えば、現代人っぽく
面の厚さで食らい付いていくキャラクターという事で、
内くんにはピッタリだったのでは無かろうか。

先輩・岡本家族の話しも平行して描かれていたが、
味噌をきっかけに絆を取り戻すという点で、上手くまとまって
いたと思う。

半田仙 - 蒼井優 ......女将
江崎ヨシ夫 - 内博貴 ......料理人
藤城清二 - 杉本哲太 ......板長
竹田留吉 - 向井理 ......二番板
鈴木テル子 - 鈴木蘭々 ......仲居
久保田冬子 - 工藤里紗 ......仲居
脇坂玉子 - 森田彩華 ......仲居
長谷川健太 - 奥村知史 ......追いまわし
林隆史 - 宅間孝行
珍品堂さん - 渡辺いっけい ......骨董店
浅井シズ - 余貴美子 ......仲居頭
半田千代 - 由紀さおり .......仙の母親
木下秀雄 - 松方弘樹 ......料理スクール

guest
岡本信雄 - 岡田義徳
岡本夫人 - 佐藤仁美

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system