おせん

脚本/大石静(1)、神ひとえ(2)(3)、高橋麻紀(4)

http://www.ntv.co.jp/osen/

第4話 料亭に鍋がないのは?すき焼き大作戦

客からご祝儀をもらった一升庵の職員達はみんなですき焼き
を食べに行く。おせんは商店街の集会が有ると云うことで
パス。板長の清二も出席しなかった。
食事をしていると、珍品堂さんが意気投合したという男を
連れてくる。彼は肉料理に対して拘りある発言をする。
翌日一升庵にその男・台場建二はやってくる。
林隆史の知人だという彼は日本橋イーストタウンに出店する
和風の店を探しているという。そこで一升庵の2号店を
出店しないかという事だった。
体調の悪いおせんと一緒に話を聞く板長の清二は、2号店
出店を否定する。店の味は料理人の腕だけでは限らない事
を告げるが、その場にいた台場たちはその意味がわからな
かった。

少しずつこのドラマの良さがわかってきた感じかな。

おせんが鍋料理を作らない理由、そして一升庵に鍋料理
のメニューが無い理由を、一升庵の存在価値に引っかけて
描いた話でもある。

冒頭から寄り合いの中で商店街の生き残りの話を念頭に
置いて、拘りを見せている一升庵にも改革の必要性が有るの
ではないかと問題を提示させる。
あのおせんさえ悩んでいる所をうまくドラマの中では
抽出して、展開を興味深いものにさせている。

手間をかけるのに惜しみない一升庵でも出来ないこと。
一升庵で料理を客に提供するには、おせんという女将の存在
と板前たちのコラボレートの結晶が必要だということ。

とりわけ今回はすき焼きにおけるおせんの存在価値を描いた
訳だが、ドラマではうまくこの文化を残してほしいが
今のままでは生き残るのは厳しいというところで締めている。

料亭に対する現在の世間的な視線をうまく盛り込んだ話
だと思う。

半田仙 - 蒼井優 ......女将
江崎ヨシ夫 - 内博貴 ......料理人
藤城清二 - 杉本哲太 ......板長
竹田留吉 - 向井理 ......二番板
鈴木テル子 - 鈴木蘭々 ......仲居
久保田冬子 - 工藤里紗 ......仲居
脇坂玉子 - 森田彩華 ......仲居
長谷川健太 - 奥村知史 ......追いまわし
林隆史 - 宅間孝行
珍品堂さん - 渡辺いっけい ......骨董店
浅井シズ - 余貴美子 ......仲居頭
半田千代 - 由紀さおり .......仙の母親
木下秀雄 - 松方弘樹 ......料理スクール

guest
台場建二 ......大泉洋

中村良平、ト字たかお、土田アシモ、原田文明、椎名泰三

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system