おせん

脚本/大石静(1)、神ひとえ(2)(3)、高橋麻紀(4)(6)(7)(8)
白金カナ(5)

http://www.ntv.co.jp/osen/


第8話 米が炊けない!一升庵エネルギー危機


祭りの季節がやってくる。
お神輿の担ぎ手や近所の人たち200人分の仕出し料理をふる
まうことが一升庵の一大イベント。
その中でもテル子がワラで炊くお米で握った"おむすび"が
メインだった。
この日テル子は一人中学時代の同窓会に出掛けるも元気なく
帰宅する。それを察したおせんは彼女に理由を尋ねると、
仕事の事で笑われたという。時代遅れの仕事をしていると。
翌日一升庵の外で写真を撮る不審者が現れる。
事情を聞くと男性はテル子と同窓生の藤木。彼は昨日の
同窓会の席でテル子の話したワラで炊くお米を食べたくなった
という。それを聞いて嬉しくなったテル子とおせんは、
一升庵特製の"コトコト飯"を出す。
グルメ雑誌である藤木にくれぐれも雑誌に掲載しないよう
釘を指すが、翌日から一升庵では飯だけを頼む客であふれ出す。

時代に逆らい拘りを見せる一升庵の米を炊く製法。
それを担当するテル子にスポットが当たる話しだった。

これまで一升庵全体の存在価値を描いてきただけに、一人の
人間をクローズアップして、その価値観を見出すのは珍しい
のかもしれない。

今回はおせんの言ったように、一度譲ったら取り戻せない
事が有ること。店が守ってきた大事なものとは何かを描いた
話しだった。

おせんが言った"諦める"の意味が何処に掛かるのか。
一升庵を支える店や職人が居なくなると店を閉めるという意味
なのかと問うていたが、まさに一升庵は職人の集合体の
様なもので一人一人の価値観が一つの店を形成している。

ワラが無くなるエピソードはテル子の今の存在の価値を上手く
あぶり出し描き出したで良くできていたと思う。

半田仙 - 蒼井優 ......女将
江崎ヨシ夫 - 内博貴 ......料理人
藤城清二 - 杉本哲太 ......板長
竹田留吉 - 向井理 ......二番板
鈴木テル子 - 鈴木蘭々 ......仲居
久保田冬子 - 工藤里紗 ......仲居
脇坂玉子 - 森田彩華 ......仲居
長谷川健太 - 奥村知史 ......追いまわし
林隆史 - 宅間孝行
珍品堂さん - 渡辺いっけい ......骨董店
浅井シズ - 余貴美子 ......仲居頭
半田千代 - 由紀さおり .......仙の母親
木下秀雄 - 松方弘樹 ......料理スクール

guest
藤木克己 - 六角精児 .......雑誌編集者
牧野道夫 - 高木ブー .......米店
牧野ヒロシ - 平野靖幸 .......米店
西田 - やべきょうすけ .......喧嘩御輿
東 - ハンサム判治 .......喧嘩御輿
北川 - 滝川健 .......喧嘩御輿
南 - 指宿豪 .......喧嘩御輿

阿部朋子、伊藤留奈、七森美江、山口ひろ子、松沢有紗
堀ひろこ、辻しのぶ

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