パズル 脚本／蒔田光治、大野敏哉、遠藤彩見、林壮太郎 http://puzzle.asahi.co.jp/

第6話 死者からの手紙!血染めの人形

今村真一は松尾ゆうこに呼び出される。
そして手渡されたのは、黒川リゾートホテルのお披露目
パーティーの招待状。ゆうこが言うにはセレブが集まってくる
事間違いなく、最終日には豪華な賞品が当たるクイズ大会が
有るという。神崎明や塚本善雄に話すとすぐにokを出した。
そんな時、鮎川から生徒3人を呼び出す校内放送。
桜葉女学院と会っているのを鮎川は見ていた。週末の事を
聞かれて何も答えない三人に、鮎川は資料整理を命じようと
する。すると観念して招待状の件を話した。
リゾートホテルの有る無人島は、このホテルのオーナーが
買い取ったという。島に着くと執事の三村に案内され、
みなが集まる場所に通されると、そこには話しに聞いていた
セレブではなく、6人の客達だった。ホテルの過去を知る
北方は、このホテルは経営に失敗したオーナーが30年前に
自殺した場所であり、10年前には逃亡した宝石爆破強盗が
逃げ込んだことでも有名な島であるという。不思議なことに
警察や自警団の捜索にも犯人は見つかっていない為に、
今でもこの島に潜んでいるかも知れないとの事だった。
聞いていた事情と違うことに6人の客のウチ新婚旅行で来た
長田夫妻は文句を言うが、鮎川は逆にクイズ大会のライバル
が減ったとして喜ぶ。
そんな時、ホテルの窓から海岸の方で煙が立ちこめているの
を見かける。ここに集まっている人以外この島には誰もいない
ハズ。確かめに行こうにもみな恐れをなし、仕方なく北方が
一人で調べに行く。暫くしても帰ってこない北方を心配し
全員で現場に向かうと、北方は胸を刺されて亡くなっていた。

今回はこれまでの展開を反省したかのようにもの凄く面白い
内容だった。
良くできているのは、心理的状況を追い込む為のシチュエー
ション作りにあると思うが、何よりも無人島という特殊な
ロケーションを上手く使い、閉鎖的な状況を作ったことにある。

かの有名な映画・巨匠キューブリックの「シャイニング」
でも外部との交信を遮断するような山奥のリゾートホテル
で起こる物語だったが、このドラマでも外部から人が増えたり
また、島から外へと容易に逃げ出すことが出来ない状況を
上手く活用している。

10年前に起こった事件の真相は何なのか。
今回起こっている殺人事件と、過去の事件との関連性など、
多少の無理は承知だが、この中にこそ犯人が居ると分かった
ときの身の毛もよだつ様な現実。
次々と事件が起こっていく中で、殆どの場面に於いて共に
行動していた中で犯人が犯行を犯すことなど不可能に近い
ところなど、予想できない展開で良くできていたと思う。

これまで展開してきたような謎々を解くような感覚の残る
"パズル"ではなく、犯人捜しの中にこそ"パズル"的感覚を
挿入しているなど、とても面白い試みだと思う。

鮎川美沙子 - 石原さとみ
今村真一 - 山本裕典
神崎明 - 木村了
塚本善雄 - 永山絢斗
松尾ゆうこ - 岩田さゆり
高村みちる - 佐藤千亜妃
和田ひとみ - 朝倉あき
長塚健一 - 辻谷嘉真
大道吾郎 - 金児憲史
鎌田虎彦 - 塩見三省

guest

北方昇一 - 峰岸徹
黒川泰造 - 団時朗
金山順平 - 阿南健治
山崎誠 - 半海一晃
工藤奈津子 - 小林綾子
三村和雄 - 飯島ぼぼぼ
長田俊和 - 少路勇介
長田美紀 - 西田奈津美

山野史人、本田晋、河原田ヤスケ、ブラッドリー・スワンソン
太田周作、有瀬賢治、五味良介、六波羅梓

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