パズル

脚本/蒔田光治、大野敏哉、遠藤彩見、林壮太郎

http://puzzle.asahi.co.jp/

第7話 呪いの暗号聞くと必ず死ぬ落語

松尾が今村の元に"落語会招待状"を持ってくる。
この落語は秘密に伝わってきたものであり、この落語に書かれた
内容を解読すると、徳川時代の財宝の在処が分かるという。
今村は乗り気ではなかったが、松尾を手を握られ一緒に行くこと
を了承する。
秘密の落語を公演するのは三番弟子の今昔亭三之助。
兄弟子達は、何故彼に話しが伝わったのか疑問に思っていた。
三之助は落語を聞くと呪いによって死ぬかも知れない事を
予め了承を得ると、話し始める。
すると饅頭を食べた二之助が苦しがって倒れる。兄弟子たちは
三之助が毒を盛ったのだと責めると彼に饅頭を食べさせる。
しかしそれを食した三之助には何ら問題がなかった。

落語の名手は、聞き手の心を完全に操ることが出来る。
三之助は独演会の中で落語を披露し、完全犯罪を企む。

これが犯罪であるのかどうか、それを問うのが難しいという
事で結末として微妙な感じだが、落語と犯罪を組み込んだ
異色の作品だった。

殺す気満々の一之助の陰に隠れて、三之助の犯罪は知能犯
ともいうべき手口で師匠の無念を晴らす。

密室を無理矢理作った感じと、狭い空間の中で都合良く目的の
人間を殺害するのは無理じゃないかという気がするが、
その辺は仕方がないことなのか。
更にアカフジソウという毒草を見つけて今村と神崎が縛られて
しまうが、普通都会に暮らす人間が毒草を見分ける事など
出来るはずもない。

ややドラマの中では脇役の面々を上手く使いこなせなかった
気もするが、落語家の才能を使って犯罪を誘発するというのは
面白いアイディアだと思う。

鮎川美沙子 - 石原さとみ
今村真一 - 山本裕典
神崎明 - 木村了
塚本善雄 - 永山絢斗
松尾ゆうこ - 岩田さゆり
高村みちる - 佐藤千亜妃
和田ひとみ - 朝倉あき
長塚健一 - 辻谷嘉真
大道吾郎 - 金児憲史
鎌田虎彦 - 塩見三省

guest
今昔亭一之助 - 清水紘治
今昔亭二之助 - でんでん
今昔亭三之助 - 風間杜夫
今昔亭四之助 - 中西良太
今昔亭萬之助 - 桂福團治
池村亜希子 - 鈴木早智子
篠田公平 - 後援会長

大竹浩一

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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