パズル

脚本/蒔田光治、大野敏哉、遠藤彩見、林壮太郎

http://puzzle.asahi.co.jp/


第9話 鬼が棲む!人喰う呪いの村祭り


数え歌宝探しと銘打った村おこしのイベントが鬼喰村で
行われることになる。20年に一度の盛大なイベントで、
宝探しに勝利したモノにはみかん山をプレゼントするという。
いつものように松尾に誘われた今村は参加することを決意
するが、イベントのチラシを鮎川に見られ一緒に参加する
ことになる。
遠い道のりを経てようやく鬼喰村にたどり着く鮎川らは
早速イベントに参加する。
数え歌は2番まで有り、宝も2カ所に隠されているという。
一番目の歌が公表される。
「庄屋のねずみの言うことにゃ ひとつひねくれ者 箱の中
毒矢に刺されてはりつけねずみ」
青年団団長の市川の英語が素晴らしく感じた鮎川はすぐに
この文章は英語に変換すれば解けると解読。
ねずみ=マウス、箱の中=PCという事で、近くに設置して
有るPCを起動させると見事宝の場所の書いた地図が描かれる。
現場に行くと地図の標した場所に招き猫が置いてあり、
2番目の宝への数え歌が書かれていた。
「庄屋の蛙の言うことにゃ ふたつぶったまげた水の中
水飲みすぎてひっくりかえる」
しかしその時鬼の面をつけた人たちに襲われ、宝探し中断を
余儀なくされる。

20年前に起こった子供の死亡事故の真相は何なのか。
この村に伝わる数え歌の祟りが次々と村の青年団を襲って
いく話し。

殆どパズル的な様子もなく、エピソード自体も過去に描かれた
内容を入れ替えているような印象さえ残るものだった。

何故村の青年団は故郷を離れて東京に行き、またイベントと
同時に村に戻ってきたのか。

数え歌に合わせたように人が亡くなっていくことで、祟りと
して処理しようとする意図が見られる事件だが、それを利用し
20年前の事件の復讐を果たすという内容である。

無難な内容という感じで、今回鮎川たちの競争者は殆ど居らず
独壇場にも思える事件。宝探しはすぐに中止され、次々と人が
亡くなっていく中で、目の前から消えた勾玉消失のトリック
を暴いていく。

協力者が居るという発想に持って行くまでが難解な感じがする。
金木犀の匂い繋がりで犯人を見つけるというのは良いとしても
殺人の順番や密室トリックの中にヒントが殆ど無いまま回答編
へと持ち込まれてしまうので、殆ど考える暇も与えない所が
ドラマとしての物足りない所なのかも知れない。

結局、女子生徒三人組は宝が有ると聞いて現地に残っていた
みたいだけど、その後一度もカメラ内に納まることが無かった
のが気になるところ。

子供の時に好きだった人の事を未だに思っているというのは
ちょっと無理がある気がしないでもない。

鮎川美沙子 - 石原さとみ
今村真一 - 山本裕典
神崎明 - 木村了
塚本善雄 - 永山絢斗
松尾ゆうこ - 岩田さゆり
高村みちる - 佐藤千亜妃
和田ひとみ - 朝倉あき
長塚健一 - 辻谷嘉真
大道吾郎 - 金児憲史
鎌田虎彦 - 塩見三省

guest
小橋京子 - 高橋かおり (巫女)
市川北男 - 林泰文 (青年団団長)
山神喜十郎 - 八名信夫 (長老)
小野寺誠司 - 八十田勇一 (青年団)
久保田修一 - 石塚義之 (青年団)
大石 - 棚橋ナッツ (長老派)

安倍美央、川合拓也、三澤康平、勝又恭兵、桝井賢斗
五味良介、太田周作

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