ROOKIES -ルーキーズ-

脚本/いずみ吉紘

http://www.tbs.co.jp/rookies08/


第7話 許されざる敗北


バッティングセンターで練習をしていた桧山が因縁を付けられ
不良高校生たちに暴行を受ける。ここで手を出したら甲子園の
夢が閉ざされるとして我慢する彼。助けに来た安仁屋たちにも
その事を告げて手を出さないように釘を刺す。それでも暴行を
辞めようとしない江夏を止めるのは川藤だった。彼はここまで
桧山が耐えた志を理解できないのかと一喝。そんなに勝負が
したいのならば試合で蹴りを付けようと提案。
早速川藤は江夏らがいる目黒川高校に練習試合を申し込む。
ワルで有名な高校で、暴力事件のきっかけを作った江夏が居る
学校。今こそニコガクの真価が問われるときだという。

一方ニコガクナインは暴行事件当時の事を思い出していた。
安仁屋はベンチの中で事態を見守っていた。一番悔しい思い
をした安仁屋にナインらは謝罪する。安仁屋はあんな奴らと
試合をやる価値はないと切り捨てるが、川藤は目黒川高校
のナインを見るとお前達に出会った頃を思い出すという。
相手はお前達の亡霊であり、愚かだったあの頃と決別し、
本当の勝利を勝ち取ろうと声をかけた。
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嘗ての自分たちと正面から向き合い、乗り越える為の試合。
しかしそんな相手は260校が参加する都の秋季大会でBEST16に
入った強豪校。過去の自分たち以上の実力を備えたチームだ。

町中をふらついて不良のような真似事をしているのに何故
強豪校なのかという疑問と、桧山に対する暴力の程度を見る
限りでは、とても大会に出場できる程の品格を備えている学校
には見えないのだが、その辺はドラマ故の設定なのか。
中学時代に名を馳せた選手達が不良校と呼ばれる学校に勢揃い
している辺り、名声と現実とのギャップに敗れた生徒達が
集まる墓場のような学校なのか。

岡田と湯舟が練習に参加しなくなる理由は、相手が絶対的に
強く、負けたら半端無いダメージを受けるからだという。。
かつての御子柴もそんな絶望感を持っていたよね。
そんな彼も今では相手の大きさにも動じない心を持った事。
その力の源はチームメイトに有る所など、とても良くできた
流れだと思う。

一人一人選手の特徴を相手チームの監督・沢村に語って聞かせる。
川藤は長所を引き出すことに長けているし、沢村も語っていた
通り、野球の監督は人の心情を読むことに長けている所が
有るのだろう。
川藤が生徒達のことを信じている様子が改めて描かれたと、
強い団結心と信頼関係を形成するにはピッタリのシーンを
よく演出したなという感じだ。

いよいよ試合が開始される。
好調な滑り出しだと思っていたニコガクの攻撃も実は江夏が
仕組んだ絶望感を味合わせる為の演出。しかしそんなことに
動じない生徒たちの心の強さを描いた話しだった。

そういえば教頭が野球部監督の技術顧問をし始めた。
池辺教頭って陰の主役に見えるほど美味しい役回りだ。

ニコガクには既に筋力を備わっている事。そして今回、量的な
トレーニングを行い、野球に対して努力している事をアピール
する事で、甲子園を目指す上での非現実的な演出を現実的に
呼び戻す意味合いがあるのだと思う。
そしてここにきてBEST16のチームと対戦し、良い試合をする事
で実力が備わっている事を誇示する意味合いも有るんだろうね。

川藤幸一 … 佐藤隆太 (野球部顧問)
安仁屋恵壹 … 市原隼人
御子柴 徹 … 小出恵介
新庄 慶 … 城田優
関川秀太 … 中尾明慶
若菜智哉 … 高岡蒼甫
平塚 平 … 桐谷健太
岡田優也 … 佐藤 健
湯舟哲郎 … 五十嵐隼士
桧山清起 … 川村陽介
今岡 忍 … 尾上寛之

八木塔子 … 村川絵梨
掛布光秀 … 天野ひろゆき
池辺駿作 … 浅野和之
真弓りえ … 吹石一恵
村山義男 … 伊武雅刀

辻豊 … やべきょうすけ
遠井周三 … 森山米次

島野右京 … 平山広行
藤田カオル … 能世あんな

< 友情出演 >

張本琢己 … 森山未來
御子柴響子 … 綾瀬はるか

藤村アキヒロ … 大杉漣
江夏豊 … 上地雄輔

石橋杏奈、高梨臨、松本寛也、高山都、木口亜矢
升田尚宏

織本順吉、阿部亮平、林剛史、田島亮、小幡誠、浅利英和
原田文明

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