ROOKIES -ルーキーズ-

脚本/いずみ吉紘

http://www.tbs.co.jp/rookies08/


第11話 最終章終幕〜さらば愛しの恩師…


ニコガクが負けたら一年間の出場停止を受けるかも知れない。
高野連からそんな条件を突きつけられ、更に川藤は謹慎処分を
受け、予選の間中ベンチには居られなくなる。
ニコガクナインはやるしかない、甲子園に行くしかないと
奮い立ち、道を切り開くのは自信と勇気だと語る先生の期待
に応えようと一致団結する。
対戦相手は目黒川。先頭打者の新庄がいきなりホームランを打ち
ナインは盛り上がる中、安仁屋は先日不良達に脇腹を蹴られて
肋骨を負傷。ここで無理をしたら野球が出来なくなると
医師からドクターストップを掛けられており、一人浮かない顔
を見せていた。

流石に2時間もあるとドラマとしては幾つもの場面にポイントが
存在している。

その中でメインとして扱われるのが、チームの核である安仁屋
の容体。野球はチームプレイであると言われるモノのやはり
彼の存在無くして目黒川に勝利するのは難しいという場面を
幾つもの場面で作ったことだ。

ドラマとして良かった点は、安仁屋たちが怪我していた事を
決して言い訳にした作りにしなかったこと。
目黒川のOBの仕業であると分かったときに、江夏ら相手
ナインに伝わり、色々と深いやりとりと葛藤が起こるのかと
思ったが、このOBの処理は全て9話に登場した上坂を使って
片付けた点は、登場するタイミングと共にとても面白い作り
になっていたと思う。

ゲームはすぐに劣勢になってしまう。
一度目の逆転のチャンスは満塁で安仁屋に渡る。
一度しかフルスイングする許可が下りていない中で、巡り
巡って最高のタイミングで彼に回ってきた。1-4という厳しい
状況の中でドラマとしてのキーパースンは安仁屋になるかと
思ったが、彼をヒーローにさせなかった作りは見事。
逆に絶体絶命の状況を作り、ドラマとしてどう打開していく
のかより興味深くなったと思う。
川藤の存在が明らかにその場の雰囲気を一新させたし、
ナインを勇気づける為には最高の登場の仕方だったと思う。

最終回の逆転満塁ホームラン。
ホームランでドラマを処理することは、有る意味諸刃の剣で
も有り、演出上難しい選択であると思う。
気軽に感動を呼び込むことが出来る演出だが、ドラマとして
定番のシーンの一つになっているからだ。
それでもあまり臭いシーンにならず、その後の川藤の処理を
巡って上手く興奮した展開をソフトランディングしたところ
などとても面白く作ってあった。

しかしこのTBSに新設された土8のドラマ枠。
出来ればこの枠にドラマを入れるのは辞めて欲しいところ。
あとこのドラマ、随分と力を入れてきたのは分かるけど、
バレーボールの中継での中断期間でかなりグダグダな感じに
なってしまったのが残念。

ただ不利だと思っていた「ごくせん」との争いに於いて
ルーキーズの方が確実に面白かった事は言うまでもない。

川藤幸一 … 佐藤隆太 (野球部顧問)
安仁屋恵壹 … 市原隼人
御子柴 徹 … 小出恵介
新庄 慶 … 城田優
関川秀太 … 中尾明慶
若菜智哉 … 高岡蒼甫
平塚 平 … 桐谷健太
岡田優也 … 佐藤 健
湯舟哲郎 … 五十嵐隼士
桧山清起 … 川村陽介
今岡 忍 … 尾上寛之

八木塔子 … 村川絵梨
掛布光秀 … 天野ひろゆき
池辺駿作 … 浅野和之
真弓りえ … 吹石一恵
村山義男 … 伊武雅刀

辻豊 … やべきょうすけ
遠井周三 … 森山米次

島野右京 … 平山広行
藤田カオル … 能世あんな

< 友情出演 >

張本琢己 … 森山未來
御子柴響子 … 綾瀬はるか

藤村アキヒロ … 大杉漣 (校長)
江夏 … 上地雄輔 (目黒川高校)
吉田実 … 渡部篤郎 (記者)
小山 … 平泉成 (医師)
上坂 … 遠藤要 (不良)

石橋杏奈、高梨臨、松本寛也、高山都、木口亜矢
升田尚宏(アナ)

鳥羽潤、半海一晃、織本順吉、阿部亮平、田島亮、林剛史
小幡誠、浅利英和、北条隆博、伊藤友樹、
ペ・ジョンミョン、須永慶、高橋努、小柳友、深水元基
360°モンキーズ、大堀こういち、美好研吾、土井敏之(アナ)
古谷一行

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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