猟奇的な彼女

脚本/坂元裕二

http://www.tbs.co.jp/ryokiteki/

第2話 恋は、タイミング

凛子が三朗の部屋に引っ越してきたその日に、浅倉南が三朗
の部屋にやってくる。誤解を解いたばかりなのに一緒に居ら
れるところを見られる事を嫌い嘘を付くが、三朗は改めて
隣に引っ越してきた事を告げる。
その日をきっかけに南は好意を持つ三朗に料理を作ってあげる
と接触するが、凛子もまたその日から突然ストーカーに付けら
れているので助けて欲しいと三朗を頼ってくる。再び誤解される
のを恐れた三朗は、凛子が部屋にいる日は仕事を言い訳に
南の誘いを断り続ける事になる。

初回よりは随分と面白くなったものの、完全に韓国版とは違う
内容になっている。まぁ流石に時間の尺が違うわけだし、
日本は日本らしく描いても良いと思うのだが、これ別にリメ
イク作品という位置づけにしなくても良かったのではないか
という気がする。

前半部の軽いノリと後半部のシリアスな展開の落差に驚きな
のだが、今回の後半部くらいの雰囲気が出せればドラマとして
は及第点だろうか。

凛子が引っ越してきた理由は、この部屋に元恋人が住んでいた
からなのかな。三朗の部屋の鉢植えを見て思わせぶりな態度を
見せていた。凛子の後を追ってきているのも元恋人っぽい感じ
だし、あのアパートには何か思い出が詰まっているのだろうか。

今回は遊園地が舞台となった。
凛子の態度の変わり方がとても気になる。
前半はまるで意図的に三朗と南の関係を壊そうとしているかの
ように見えたし、落とし物に気がつく彼女の態度は、気配りの
取れる子そのもの。
そんな彼女から恋はタイミングだと言われても、なんとなく
説得力が無い。

観覧車に対するエピソードの付け方も、あの場所に何らかの
嫌な思い出がある事は明らかで、その辺の事情を視聴者に
悟られずに最後になって明かされると、ドラマとしては
サプライズとなり面白くなるのにね。

南はイルカをとても愛している人のようだ。
三朗は好きなことでも仕事として付き合っていくと好きでは
なくなるという言葉に、彼女は肩を落としていた。逆に仕事
で有ってもイルカについて楽しく語っている夏目圭輔に心惹
かれている印象を受ける。
こうなると南は男性そのものを愛するのではなく、イルカを
愛する男性そのものが好きなのか?実に気になるところだ。

しかし三朗の部屋に女性陣は何の警戒心もなく訪れるね。
男性と見ていない証拠なのか、それとも三朗の人徳の成せる
ものなのか。一応男性の一人暮らしなんだが、オーラが無い
ところが、草なぎくんの良いところなのかも。

眞崎三朗 … 草なぎ 剛
高見凛子 … 田中麗奈
浅倉 南 … 松下奈緒
如月春夏 … 鈴木えみ
五藤茂市 … 山田親太朗
林田若葉 … 大石参月
湯江朝美 … 千野裕子
嶋木優衣 … 小久保利恵
曽根雅史 … コッセこういち
祐天寺柚子 … 松嶋尚美
林田五月 … 市毛良枝
数島健作 … 谷原章介
夏目圭輔 … 上川隆也

guest
菊地康二

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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