猟奇的な彼女

脚本/坂元裕二

http://www.tbs.co.jp/ryokiteki/

第3話 帰る場所はどこ?

南の誕生日に三朗はプレゼントの為、花柄のストールを
購入する。その足で研究室に向かうと、室内では小火騒ぎ。
今買ったばかりのストールを使い火を消す事になる。
急いで凛子に変わりのストールを買うよう電話で頼む。
研究室のメンバーたちは、皆どこかでパーティーに出席
するという。南にも出席するのかどうか尋ねると彼女は
行かないとの事。そこで思い切って三朗は、今日南の誕生日
を祝わせて欲しいことを切り出すと彼女は待っていたと
ばかりに喜びを表現する。

相変わらず前半部の幼稚な展開と後半部のシリアスな展開の
寒暖の差が激しいドラマ。

やっぱり坂元裕二さんに恋愛ドラマは難しい。

ドラマとして厳しいのは携帯電話がこれだけ普及している
世の中で連絡が付かない状況を作ることの難しさ。
全く説得力もなく都合良く三朗の部屋で催されるノーベル
文学賞記念パーティー。
前回をリプレイするかのような南との約束のすっぽかし。
ドアが開いた後、携帯電話の着信履歴を見る暇があるのな
らば、普通謝りの連絡の一つでもかけるだろうに、凛子の
部屋の電話が鳴り、何故かそれが南からの電話だと思う
行動にかなりの違和感がある。

これだけ他人の私生活に踏み込んでおいて、迷惑をかけて
いると思っていない凛子の面の厚さ。これだけ振り回されて
も「放っておけない」という三朗の長途半端な心情。

放っておけないと言うのならばこれだけ約束を破っている
南の方であって、どうも凛子の方に肩入れしていく状況に
無理があるような気がして成らない。

南に夏目圭輔をあてがっているのは、この悲惨な状況に
対するせめてもの償いなのか。

何よりも一番違和感があるのは、凛子が小説を書いている
という設定そのものにあると思う。

前回の感想の中で書いたとおり、やっぱり凛子が引っ越して
きた部屋は好きな人の部屋だった。青いバラの花も
彼との思い出だし、ストーカーだと勘違いしているのは
彼の様。

何故彼は失踪したのか。
取りあえず来週の展開を期待してみる。

眞崎三朗 … 草なぎ 剛
高見凛子 … 田中麗奈
浅倉 南 … 松下奈緒
如月春夏 … 鈴木えみ
五藤茂市 … 山田親太朗
林田若葉 … 大石参月
湯江朝美 … 千野裕子
嶋木優衣 … 小久保利恵
曽根雅史 … コッセこういち
祐天寺柚子 … 松嶋尚美
林田五月 … 市毛良枝
数島健作 … 谷原章介
夏目圭輔 … 上川隆也

guest
高瀬媛子、箕輪はるか

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