猟奇的な彼女

脚本/坂元裕二

http://www.tbs.co.jp/ryokiteki/

第6話 未来への贈り物

三朗は凛子との結婚式の夢で目が覚める。
どうして野々村の事を黙っていてくれなかったのか。
夢の中でも凛子にその事を責められる。
凛子が部屋から一週間も出てこないとして林田五月たちも
心配していた。若葉からも何故野々村のことを言ってしまった
のか責められ三朗も後悔していた。
ベランダに出ると凛子も外を眺めて佇んでいた。
突然彼女が発した言葉は、ベランダに白いテーブルと椅子
が欲しいという。
意外にも元気な様子に三朗も驚く。寧ろ落ち込んでいるのは
三朗の方だった。そして彼女側から今日暇ならばデートしよう
と三朗を誘った。
映画を見て食事をして買い物をする二人。
しかしその翌日彼女は置き手紙を残してみんなの前から消え
去る。

流れとしては三朗が凛子の事を好きだと言うことを彼自身に
認識させて告白するまでを描いた話しだった。
南にしても夏目教授にしても、三朗との絡みは全て客観的に
見た彼と凛子の関係を語ることで、二人の進展具合を促す
働きがある。

それに対して凛子の流れは、未だ悲しみを実感出来ず感情を
表に出す事が出来ない彼女に、全てをはき出させて野々村に
対する思いに一区切り付かせる流れだった。

凛子は野々村が良く来ていた場所を転々として、何かを感じ
ようとしている。葬式の時にも一切涙を流さなかった彼女は
彼が亡くなった事に未だ実感が沸いていないといった所なの
ではなかろうか。

三朗の携帯電話を凛子が拾うところとか、ゴミ箱に捨ててある
手紙を野々村の妹・雪乃が取っておいたという流れはかなり
強引であるが、今回のドラマの全ては運命や奇跡という所に
集約されており、有る程度強引な流れは仕方がなかったのかも
知れない。

決して悪くはない流れだが、このドラマこれ以上引っ張り
続ける意味があるのか疑問だ。来週が最終回なのかと思って
見ていたのだが、その様なテロップが出なかったので驚き。

それにしても凛子って野々村相手にも、暴力的だったのだろ
うか?

眞崎三朗 … 草なぎ 剛
高見凛子 … 田中麗奈
浅倉 南 … 松下奈緒
如月春夏 … 鈴木えみ
五藤茂市 … 山田親太朗
林田若葉 … 大石参月
湯江朝美 … 千野裕子
嶋木優衣 … 小久保利恵
曽根雅史 … コッセこういち
祐天寺柚子 … 松嶋尚美
林田五月 … 市毛良枝
数島健作 … 谷原章介
夏目圭輔 … 上川隆也

guest
野々村俊介 … 市川染五郎
野々村雪乃 … 貫地谷しほり
高見良祐 … 大東俊介

村松利史、松本じゅん、西村太祐

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

inserted by FC2 system