猟奇的な彼女

脚本/坂元裕二

http://www.tbs.co.jp/ryokiteki/


第7話 愛の旋律〜君は宝もの


野々村の変わりになりたいという三朗。
告白するなんて10年早いとドロップキックを見せる凛子。
彼を見て何でもしてくれるのねと念を押すと、自分はそそくさ
と立ち去ってしまう。
いち早く帰宅した三朗は、凛子の帰りを首を長くして待つ。
帰宅する凛子は、三朗に特別優しくもせず、やってきた数島
らと自室で飲み会。一人蚊帳の外に置かれた三朗はむくれて
眠るが、凛子が窓を叩く音に目が覚める。
気持ちを受け入れてくれたのかと思えば、宴会をした後片付け
をさせられる。三朗は凛子に激怒するが、凛子は好きだと言っ
たのは同情だったりねとスネ始め。結局言い負かされて、
本を買いに行くハメとなった。

なんなんだろうか、この脚本の酷さは。

ピアノを引く理由は何処にあるのだろうかと期待して見てい
れば、三朗もピアニストだという事にすれば親は許してくれる
かも知れないという。
三朗の事をピアニストという事にしたとしても、今回期限を
設けてピアノを弾く必要が何処にあったのだろうか。
三朗にピアニストの気分を味わせる為か? それとも自分が
思い出の曲に浸って気分良くなるためのものなのか。

彼女が三朗の事をこき使うとしても、その中に愛情を感じなけ
れば、この関係はどう見ても不自然なわけで、二人の中に
あまり愛情を感じないところがこのドラマの辛い点だと思う。

凛子の行動は何処か不自然。
無駄に問題を広げようとしているとして考えられない行動
ばかりで、全ての行動の意図があまりにくだらない。

今回弟の部屋にファイルを取りに行かせるのも、単に問題
を引き起こすためだけのもの。弟がメモリーを投げてしまう
のも有り得ないし、それを見つける凛子はもっと有り得ない。

大事なレポートを作成している事を知っても、ピアノを弾け
だの、本を買って来いだの、ファイルを取ってこいという。
無駄に三朗を働かせて、自分はさも応援している様な行動を
見せる矛盾した流れが、どうも理解不能だ。

眞崎三朗 … 草なぎ 剛
高見凛子 … 田中麗奈
浅倉 南 … 松下奈緒
如月春夏 … 鈴木えみ
五藤茂市 … 山田親太朗
林田若葉 … 大石参月
湯江朝美 … 千野裕子
嶋木優衣 … 小久保利恵
曽根雅史 … コッセこういち
祐天寺柚子 … 松嶋尚美
林田五月 … 市毛良枝
数島健作 … 谷原章介
夏目圭輔 … 上川隆也

guest
高見良祐 … 大東俊介

掛田誠、竹内晶子

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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