猟奇的な彼女

脚本/坂元裕二

http://www.tbs.co.jp/ryokiteki/


第8話 予想外のライバル


三朗が帰宅すると何故かドアの鍵が開いていた。
中にはドーベルマンが門番のようにそびえ立つ。
凛子の仕業だと思い急いで彼女の部屋に行くと案の定彼女の
仕業だった。彼氏なんだから彼女のお願いは聞いてくれと
押しつけてくる彼女。全然恋人としての実感がないという
三朗。
父親が田舎から結婚の相談のために出てくるのでその時
三朗から断って欲しいと懇願される。
部屋に戻ろうとすると男性と出会う。凛子の父親・誠司
だった。三朗の事を凛子の舎弟として認識した彼は、娘以上に
彼をこき使う。誠司は婚約者・祖父江信彦の写真を持ち出し、
昔からの友人の息子であり、現在世界中でホテルを経営している
大実業家である事を告げる。幼い頃から凛子とは面通しして
おり、最近にも彼女を見かけるている事を告げるとこれは
運命である事を強調した。

なんだかここに来て色々と条件を突きつけてきたね。

娘思いの父親からピアノを奪ったのは誰でもない凛子である事。
実家の牧場の経営が思わしくなく、借金まみれである事。
誠司は亡き妻との間に金で苦労した過去があるので、娘には
金持ちの男と一緒になって欲しいという事。

この親有ればこの娘有りと言わんばかりの父親のキャラクター。
いきなり三朗との絡みを見るだけで正直見る気の失せる内容
だし、展開には一貫性を感じない。
この父親がピアノを弾いていたという臭いがしてこないのも
このドラマが胡散臭く感じるところだ。

このドラマに出てくる登場人物たちの自分勝手な性格にウンザリ
してくる。
凛子や誠司は言わずもがなという気がするが、今回夏目の
エピソードでもそんな人物が出てくることに唖然とする。

夏目の奥さんは何時でも戻ってこれるように夏目の時間を止めて
いただけだという。この奥さんの身勝手な態度は一体何なのだ
ろうか。カレンダーの下に隠されている写真一つを以て愛が
残っている様な演出は見ていて寒々しい。

今回唯一良かったのは、幸せとは何かを三朗が誠司に語る場面
だった。幸せは一日では解らない。手に入れたモノではなく
ほんの少し先にあって、幸せは追い掛けるモノであると。
この辺の主張がしっかりとしているだけあって、もう少しドラマ
の中の展開を現実的に描いていればという気がする。

眞崎三朗 … 草なぎ 剛
高見凛子 … 田中麗奈
浅倉 南 … 松下奈緒
如月春夏 … 鈴木えみ
五藤茂市 … 山田親太朗
林田若葉 … 大石参月
湯江朝美 … 千野裕子
嶋木優衣 … 小久保利恵
曽根雅史 … コッセこういち
祐天寺柚子 … 松嶋尚美
林田五月 … 市毛良枝
数島健作 … 谷原章介
夏目圭輔 … 上川隆也

guest
高見誠司 … 蟹江敬三
祖父江信彦 … 池内博之
高見良祐 … 大東俊介

梅宮万紗子、朝倉あき、岡田さつき
早川絵美、宇納祐、松橋玲奈、庭野亜美

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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