猟奇的な彼女

脚本/坂元裕二

http://www.tbs.co.jp/ryokiteki/


第11話 涙の最終回〜運命の告白


タイムカプセルを埋めた一年後この場所で会い、カプセルを
一緒に開けよう
。そう約束したものの凛子は約束した場所に
来なかった。三朗は婚約指輪の入ったカプセルを海に投げ
捨てる。
傷心する三朗を見かねて、夏目教授や健作は女性との出会い
の場を演出しようとする。教授は見合い相手をセッティング、
健作はお見合いパーティに出ようと積極的に声をかけてくる。
三朗はある日書店で凛子のアフリカ旅行記が出版されている
のを見かけ大量に購入する。
南は一年後無事にリハビリを終え、いつもと変わらない姿に
戻っていた。研究室に顔を出す南。現在は本社に出向になり
早くもイベントの企画を任されているという。
そんな彼らの姿を見て三朗は、みんな夢を叶えているのに
自分だけが取り残されていると感じていた。南はそんな彼を
見て罪滅ぼしをしたいと申し出るが...
駅のホームに佇む三朗。凛子と出会った場所。何気に凛子の
幻覚まで見ている彼は通行人とぶつかり思わず線路下に
落ちそうになる。それを助けたのは凛子だった。
しかし凛子には全く記憶がなく、久しぶりの再会にも素っ気
ない態度を見せるのだった。

一方で運命の再会を演出し、一方ですれ違いの演出をする。
出会ったホームで再会するのは明らかな運命でもあるし、
タイムカプセルでのすれ違いはそれを否定するものである。

しかし三朗は運命は自分の手で切り開く事という結論をつけて
いるのでそういうものに振り回される事に嫌気がさしている
のかもしれないね。

記憶喪失、結婚式での演出は韓国ドラマを皮肉っているかの
様な展開を用意した格好だ。かなり回りくどい演出だし、
7話くらいのシナリオの分量を無理矢理11話まで引っ張り
倒した事へのツケが出たような感じもするが、その辺は仕方が
ないのかもしれない。

恋愛の成就を一年間引き延ばした事がドラマを面白くしたとか、
妙味を感じる展開になったとかそういう印象はほとんど無かった。
南との関係もやや中途半端な感じだし、夏目教授のエピソード
もどうなったのかよく分からないし、かなりグタグタな部分も
多かったと思う。

正直キャストが全然有っていなかった。
男性には濱田岳くん、女性には猟奇的な行動を起こさない様な
ふわふわっとした女優を用意して欲しかった。
昔の草なぎくんはとても良い演技者だったが、最近どうもわざと
らしいし、田中麗奈さんは、キツイイメージがそのまま現れす
ぎていて猟奇的な行動を起こすギャップの楽しさが感じられない。

それ以外のキャラクターは正直誰でも良いと思うけどね。

眞崎三朗 … 草なぎ 剛
高見凛子 … 田中麗奈
浅倉 南 … 松下奈緒
如月春夏 … 鈴木えみ
五藤茂市 … 山田親太朗
林田若葉 … 大石参月
湯江朝美 … 千野裕子
嶋木優衣 … 小久保利恵
曽根雅史 … コッセこういち
祐天寺柚子 … 松嶋尚美
林田五月 … 市毛良枝
数島健作 … 谷原章介
夏目圭輔 … 上川隆也

guest
高見誠司 … 蟹江敬三
山口 … 香里奈

谷啓、山田明郷、梅宮万紗子、中野貴生

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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