流星の絆 脚本／宮藤官九郎 http://www.tbs.co.jp/ryuseinokizuna/

第3話 親の秘密とハヤシの王子様

--------------------------------------------------------
ドル建て債権での投資話を共謀し、一時は危なかったものの
静奈のアドリブにより結婚話を臭わせたことから、相手の男
高山久伸から150万円をだまし取ることに成功する。

一方カレー屋に勤める功一の元に刑事の二人がやってくる。
呑行為で捕まった組織の顧客リストから、功一らの父・幸博
の名前が書かれていたというもの。幸博は相当のギャンブル
好きで事件の有った日の当時に、幸博は金策の為に親戚や友人
を頼りに走り回り200万円の金を集めていたという。その金が
事件現場から無くなったというもの。
店が繁盛していた現実を考えるとそんな事情も薄々気がついて
いたという功一。しかしその金を持ち去ったのは果たして
誰なのか。貸した人間が借りた人間を殺すというのもおかしい
話だという功一。その金を独り占めしようとして債権者の一人
が殺してのではないかという刑事。何が真実かは分からないが
お前の父が作るハヤシライスは日本一である事だけは真実だと
告げる。
--------------------------------------------------------

さて何から語れば良いのやら。
これって面白いのか?としょっぱなから衝撃な言葉を投げかけ
てしまうけれど、ジャニーズ好きとクドカンマニアを除いて
は、正直面白く写るのかなという疑問が残る。

今回の顛末に於いても、正直父親がギャンブル好きの過去
が分かったところで別段驚きもなく、静奈に兄妹として血の
繋がりが無いことは既に明らかで、それが別段興味を引くもの
とは思えない。

過去と現在に於いて200万円という同じキーワードがドラマの
中に浮かび上がり、有明家と戸神家の間に於いては、ハヤシ
ライスの秘伝のレシピが共通項として描かれた。

様々な葛藤は見て取れるが、現代の軽いノリで犯罪を冒す
彼らの姿だったり、功一が作る非現実的な脚本の元で進行
するドラマが、痛々しくて見ていられず、とても面白くは
感じない。

そもそも泰輔と静奈は幼い頃の事の為か事件そのものに興味
を失っている気がする。こだわりを見せる兄の行動に同情
出来るといえば出来るのだが、その事と現代に於いて犯罪を
冒すという関連は何処にあるのだろうか。

今回番宣で流れる台詞のシーンが描かれた。
俺たちの手でぶっ殺そうというもの。
未来が有るのに過去から抜け出せないである兄の心痛が、
Tシャツやらステッカーの件で一瞬にして吹き飛ぶのは私
だけか。

そして過去の話しにおいて子役が突如成人になったりするの
だがこの効果の程がイマイチ分からなかった。

そういえば来週月曜の「笑っていいとも」のお友達の輪は、
クドカン出演でしたっけ。

有明功一 … 二宮和也 (有明家の長男)
有明泰輔 … 錦戸亮 (有明家の次男)
有明静奈 … 戸田恵梨香 (有明家の長女)
戸神行成 … 要潤 (洋食チェーン店『とがみ亭』の御曹司)
林ジョージ … 尾美としのり (孤児院院長、カレー屋オーナー)
萩村信二 … 設楽統 (刑事)
戸神政行 … 柄本明
有明塔子 … りょう (洋食店 『アリアケ』 の店主。継母)
有明幸博 … 寺島進 (父)
柏原康孝 … 三浦友和 (刑事)

ナゾの女 … 中島美嘉

高山久伸 … 桐谷健太
桂木美和 … 池津祥子
ホスト一矢 … 杉浦太陽
コウイチ … 齋藤隆成
タイスケ … 嘉数一星
シズナ … 熊田聖亜

矢崎信郎 … 国広富之
月村勝男 … 村杉蝉之介
寺西 … 半海一晃

ムロツヨシ、島津健太郎、堀口敬巧、升田尚宏(アナ)

評価：★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3.0)