流星の絆

脚本/宮藤官九郎

http://www.tbs.co.jp/ryuseinokizuna/


第6話 本当の兄妹じゃない


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矢崎秀子が功一の働く店にやってきて告げる。
あなたの両親を殺したのは家の主人であると。
妻は事件以来関連する事件の切抜きを取っていた。秀子は
夫が前妻に金を渡しているのを知っており、塔子から金を
脅されていたと思っていたのである。
秀子は静奈にあって一言謝りたいというが、まだ血の繋がら
ない兄妹である事を本人には言っていないという事で拒否する。

かつて父親・幸博が通っていた喫茶店・ニューフロンテに
行き店主から戸神と会っていなかったのか尋ねる。しかし店主
は全く覚えていないとの事。

一方静奈は行成と会う。
行成は父親からハヤシライスのレシピを変えろといわれた事を
告げる。そして静奈がハヤシライスの味を似ていると言った
時に父は今までに見たことが無いような深刻な顔になった事を
知る。行成はそのことを受けて自分の味で勝負することを
決めたという。本店の味を復活させるという事は親父に甘えて
いた所があるといのである。しかしそれを否定するのは静奈
だった。親に甘えるのは決して悪くは無いこと。そんな父親
だって誰かから教わっているかもしれないからと告げる。
その言葉を受けて行成は静奈に協力を頼み、自分の味のハヤシ
ライスを完成させようと誓うのだった。
夜中に功一の働く店の厨房を借りに来た行成はそこで静奈に
食べ比べしてもらい完成させる。功一も横にいたが彼のこと
を行成は全く見ていなかった。

功一と泰輔は二階で話し合う。
レシピが盗まれたのは明らかだというが、レシピが盗まれた
くらいで人を殺すはずは無いと警察は言うはずだと功一。
誰の目から見ても明らかな証拠を掴ませないと駄目だという
のだった。
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今回はついに静奈に血の繋がりがない事を伝える展開だった。

エピソード自体は幾つかの流れが有り散漫になった印象も有る。

特に矢崎秀子絡みのエピソードは、功一たちに静奈との関係を
告白させる流れの為ばかりに存在し、両親を殺した容疑者として
のミスリードの仕方としては正直あまり上手いやり方でもなかっ
た。

ドラマとして興味深いのは、戸神政行と有明幸博の繋がり
が何処にあるのかという事だろうか。
冒頭の中で喫茶店ニューフロンテで素行の悪い幸博の姿を
見せておいた所が良かったね。
政行がレシピ作りに対して目の色を変える様になったエピソード
がこのシーンに繋がって行く所などは脚本の巧さを感じるシーン
の一つだった。

今回の展開を見ると二人の繋がりを見出したところから、強引に
戸神政行を犯人へと結びつけてしまった気がする。
まだまだ推論の域を出ていないのに、こんなに決めつけて
犯人固めをしても良いのだろうか。
時計に指紋を付けた所も、後付の形で証拠作りをしていく流れだ
が、功一は得意のシナリオ作りによって、改めて戸神政行という
人物を犯人とするために動き出すという流れを演出していくのか
な。

今後は静奈を巡る男性陣の争いも見物なのかも知れない。
静奈を好きな三人の男性・功一、泰輔そして戸神行成。
行成と静奈が両思いになるのを黙ってみているとは思えないか
らね。

有明功一 … 二宮和也 (有明家の長男)
有明泰輔 … 錦戸亮 (有明家の次男)
有明静奈 … 戸田恵梨香 (有明家の長女)
戸神行成 … 要潤 (洋食チェーン店『とがみ亭』の御曹司)
林ジョージ … 尾美としのり (孤児院院長、カレー屋オーナー)
萩村信二 … 設楽統 (刑事)
戸神政行 … 柄本明
有明塔子 … りょう (洋食店 『アリアケ』 の店主。継母)
有明幸博 … 寺島進 (父)
柏原康孝 … 三浦友和 (刑事)

ナゾの女 … 中島美嘉

高山久伸 … 桐谷健太
桂木美和 … 池津祥子
ホスト一矢 … 杉浦太陽
コウイチ … 齋藤隆成
タイスケ … 嘉数一星
シズナ … 熊田聖亜

月村勝男 … 村杉蝉之介
矢崎秀子 … 麻生祐未
戸神貴美子 … 森下愛子
矢崎信郎 … 国広富之
寺西 … 半海一晃

吉野心彩

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