流星の絆 脚本／宮藤官九郎 http://www.tbs.co.jp/ryuseinokizuna/

第8話 妹の正体と追いつめられた真犯人

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カナダへの留学前に戸神行成が自宅に招待してくれることにな
った。功一と泰輔は彼のことを好きになっている静奈が本当に
最後の仕事をすることが出来るのか疑問を感じていた。
本当に出来るのかを静奈に問う。彼女は必死になり行成の事を
好きではないと否定するものの、態度は明らかに可笑しかった。
失敗したら証拠偽造で捕まる事になると現実に引き戻そうと
する功一。今更方向転換など出来ないことを告げると、彼女は
やり遂げることを約束する。

一方、柏原と萩村は戸神邸を訪れていた。
以前戸神邸にあったという時計と口紅、そしてそれが入ってい
たお菓子の缶を見せる。これに見覚えがないと言うが、政行ら
は知らない事を告げる。行成は回りくどい警察の質問に不愉快
だという。そこで柏原は洋食店アリアケでの殺人事件の件で
事情を聞きに来たことを告げる。時計はその店の開店記念に
有志によって与えられたもので有ることを告げ、アリアケの
店主の写真を見せる。かつて戸神亭が出前をやっていた頃に、
ニューフロンテという店で二人は逢っているハズだと告げるが
政行は顔色一つ変えずに逢ったことがないと告げた。
刑事達は部屋にハヤシライスの臭いが漂うのに気がつき、一杯
ごちそうになることになる。
刑事が帰った後、行成は両親に静奈を家に招待したい事を告げ
た。母親は彼女の訪問を否定的に捉えるが・・・

翌日行成は功一の店を訪れ、洋食店アリアケの事を尋ねる。
功一が横浜に住んでいたことを知り、店について知らないかと
いうもの。しかし功一は否定する。更に功一は話の流れで行成
が静奈にプロポーズしたがっている事を耳にする。
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いよいよ戸神政行を犯人に仕立て上げるための最終段階。
アリアケのレシピのノートを戸神邸に置いてくるというもの
であるが、肝心の静奈は戸神行成に首っ丈。果たしてこの計画を
無事に遂行できるのか。

これまでの詐欺行為の杜撰さから、こうなる事は有る程度予想は
出来た。どういうタイミングでそれが訪れるのかが、脚本家と
しての手腕の見せ所か。
それと同時に、警察を誘導している流れさえもバレる寸前。
この計画どこまで貫くことが出来ようか。

どのシーンも意外にあっさりとした流れで進行したと思う。
ドラマで最も難しいのは、レシピノートを戸神邸に残すために
静奈が行成から招待されなければならない部分にあった為に
その後の流れは意外とこんなものなのかもしれない。

犯人を捕まえても両親が帰ってくるわけではないが、親離れを
するためには必要だというように、次に進むためには必要な
過程であることが描かれ、この計画に賭ける思いが描かれた
と思う。

意外と良くできていたのは、静奈が彼の自宅に上がった後、
母親と仲良くする流れの中で、将来の家族の形を思い描け
させたところか。静奈が家族の形を求めている事、そして
彼のことを好意的に思っていることがこのシーンでよく現れて
いる。そんな将来像を奪う計画なのだから皮肉なものだね。

最後の鉢合わせはとてもスリルが有って興味深い。
何故レシピノートが意図もあっさり見つかってしまったのだろ
うか。あの部屋に監視カメラでも付いているのだろうか?
取りあえずどう弁解するか、そして全てを明かすのか。

有明功一 … 二宮和也 (有明家の長男)
有明泰輔 … 錦戸亮 (有明家の次男)
有明静奈 … 戸田恵梨香 (有明家の長女)
戸神行成 … 要潤 (洋食チェーン店『とがみ亭』の御曹司)
林ジョージ … 尾美としのり (孤児院院長、カレー屋オーナー)
萩村信二 … 設楽統 (刑事)
戸神政行 … 柄本明
有明塔子 … りょう (洋食店 『アリアケ』 の店主。継母)
有明幸博 … 寺島進 (父)
柏原康孝 … 三浦友和 (刑事)

ナゾの女(サギ) … 中島美嘉

高山久伸 … 桐谷健太
桂木美和 … 池津祥子
ホスト一矢 … 杉浦太陽
コウイチ … 齋藤隆成
タイスケ … 嘉数一星
シズナ … 熊田聖亜

月村勝男 … 村杉蝉之介
矢崎秀子 … 麻生祐未
戸神貴美子 … 森下愛子
矢崎信郎 … 国広富之
寺西 … 半海一晃

係長 … 金田明夫
辻村 … 少路勇介

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