第9話 真野には言えない…斉藤さんがいなくなる!?
市の施設統廃合問題に絡む斡旋収賄容疑で市議会議員の柳川が
逮捕されるという噂が流れる。噂好きの山本は案の定、幼稚園
の入り口で全員に言いふらしていた。その態度を抓るのは
意外にも三上だった。最近三上の態度が冷たく、味方に付いて
くれるのも少なくなったと感じるのは三上組一同。
そんな中、卒園式後の謝恩会の会場を何処にすべきかで意見が
割れる。三上は例年通りレストランを貸し切り、地元の人も
参加できるようなパーティーにしたいと申し出るが、別の意見
を出したのは斉藤だった。彼女は幼稚園内で開くべきだと主張
する。投票の結果、1票さで三上に軍配が上がる。しかしその
様子に斉藤を後押しした友達の真野は落ち込むことなく、寧ろ
画期的な事だと喜ぶ。今まで斉藤の意見を尊重してくれる人は
殆ど居なかったからだ。
そんな折り斡旋収賄事件で関連企業にも捜査のメスが入り、
三上建設の社長も捕まることになる。
いざという時に本当の友達が誰なのかがよく分かる。
そんな話しを展開の中で描いた話しだった。
園ママたちのエピソードだけでなく、高校生のエピソードを使う
ことで、テーマが収束されてとても見やすい話しだし、日本の
ドラマらしくテーマに添ったまとめ方はとても上手いのだが、
高校生の友情エピソードは即席な感じで、やや信憑性は欠けた。
その反面、園ママたちのエピソードはとてもよく描かれている。
前回からの前振りも有り、三上の態度が山本達とは相反して
いる部分が出てきたこと。実家が影で悪いことをしていながら、
世話役をしていたこと。あれ程嫌われている柳川と関係を持って
いたことなど、彼女に対する不信感は色々と描かれている。
それを吟味した上での、園ママたちの行動。
賢く生きるために強い者の下に付きたい心情、そして意見が
対立した時に、より影響力を行使できそうな斉藤の存在が大きく
なる気持ちはよく分かる。
皮肉なことに当初孤立無援だった斉藤側に現在では沢山の人が
慕ってくる現実がこのドラマでは最もよく描かれている部分だ。
人脈を利用した柳川捜索の件など、それが一番よく分かる部分。
だらしないと思っていた高校生の間でも、今の現状をよく
思っておらず、友情とはどんなものなのかを悟る辺り、なかなか
良かったですね。
しかしやっぱり7話の感想の中で書いたとおり、高杉亘さん
はマスコミ関係だった。土田英生さんの時だけ出演するのね。
斉藤さんは父親の赴任先に行くみたいですね。
真野との関係はどうなってしまうのか。
今回は真野のテーマソング全快だったな。
guest
高橋ひとみ、加藤雅也、高杉亘
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)