SCANDAL

脚本/井上由美子
プロデューサー/生野慈朗 植田博樹
演出/生野慈朗、高成麻畝子、山本剛義

http://www.tbs.co.jp/scandal2008/


第2話 女友達の不幸は蜜の味


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理佐子は一体何処に行ったのか。
知り合ったばかりの4人(貴子、ひとみ、真由子、たまき)は、
お茶を飲みながら失踪した理由を語り合う。
もしかしたら病院に運ばれたのかも知れないと語るのは貴子。
ひとみは犯罪に巻き込まれたのではないかと言う。真由子は
心変わりをしたのではないかというが、その説には乗れない
とするのは真面目な貴子。夫のことが嫌になる瞬間など誰に
でもあるでしょうとたまきが告げるが、貴子は無いと断言。
それは努力が足りないだけで、気持ちのせいにするのは言い訳
だと告げる。話をしていると警察の甘利がやってきて、協力を
求めるのだった。
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他人の不幸もスキャンダルのネタとして楽しみの一つにして
しまう主婦たち。全く見ず知らずの全く性格の合わない4人は
事情徴収の席で何を語るのか。

会話の一つ一つが各々の性格が出ていて面白かった。
理佐子は好奇心旺盛な他3人の事を最低な人たちだとバッサリ
と切って捨てるが、自分もそんな一人である事を気がついて
いない。娘に楽しそうだと言われてしまう辺り、考えている事
と実際ににじみ出てしまう行動にギャップが存在する。

失踪事件はあくまできっかけであり、各々の問題と対峙していく
というのがメインという感じ。
これまで解決できなかった自分自身の問題に対して、自分の中
には無かった価値観を以て対峙していく。その価値観を与えて
くれるのは他ならぬ年齢も性格も違う4人で有るという事が、
このドラマの流れなのだろう。

ドラマが面白いのは、やはり性格の違いが現れている事だ。
冒頭から何故失踪したのかで互いに想像力を働かせて意見を
ぶつけ合っていく。警察署に行けば事情徴収を受ける順番を
巡り憶測やら推測で想像力を働かせては好き勝手放題言って
退ける。着ている服だの、お茶汲みについてだの、その都度
面白い鬩ぎ合いが待っているのだから、見応え十分。

貴子の問題は、夫より与えられた十字架のネックレスと全く
同じモノをした女性と夫が会っているのを目撃してしまう。
この辺男性の単純なところで、誰に何のプレゼントを与えたのか
間違わない為に、同じ品物を用意してしまったりするんだよね。
更に夫は理佐子と付き合っていた過去が発覚。付き合っていた
こと自体には問題は無いと思うのだが、隠していたのはやはり
気分的に良くないか。

ひとみの問題は、子育て気苦労と同時に夫が体裁のためにあれ
これ妻に押しつけてくることだろうか。4人の中ではいじめられ
っ子タイプだという彼女。いじめられっ子はいじめっ子に反撃
することが出来るのか。

真由子の問題は、夫との年齢差からくる夫の執拗な心配心だろうか。
でもその分生活の保障をしてもらっているし、まだ深刻なまでに
それについて悩んでいる様子も見せていないのでなんとも言え
ないところがある。真由子が警察に来るときのファッションが
常識外れで、その事を詮索する他3人のセリフが笑えた。

たまきの問題は、夫が主夫状態であることと、息子が引きこもり
である現実か。母はこれだけアクティヴ戦士なのに、息子と夫
はなぜ内向的なのか。

高柳貴子 ・・・ 鈴木京香 (40歳/元客室乗務員。)
河合ひとみ ・・・ 長谷川京子 (32歳/小心者)
鮫島真由子 ・・・ 吹石一恵 (25歳/自称・元モデル。)
新藤たまき ・・・ 桃井かおり (52歳/敏腕秘書)
***
高柳秀典 ・・・ 沢村一樹 (42歳/大手広告代理店)
河合雄一 ・・・ 光石 研 (36歳/財務省官僚)
鮫島賢治 ・・・ 遠藤憲一 (45歳/医師)
新藤哲夫 ・・・ 石原良純 (44歳/弁護士)
浮田夏子 ・・・ 滝沢沙織
甘利俊樹 ・・・ 小浜正寛 (礼儀正しい警察官)
高柳咲希 ・・・ 荒井萌 (中2反抗期真っ只中)
河合晴彦 ・・・ 平野心暖
河合奈々 ・・・ 松本春姫
川島礼二 ・・・ 植田浩望 (美容師。やっくんすっぴん)
水谷隼人 ・・・ 細田よしひこ (証券マン)
久木田慶介 ・・・ 加藤虎ノ介 (ピアニスト)
白石理佐子 ・・・ 戸田菜穂
***
勝沼龍太郎 ・・・ 小日向文世 (口も態度も悪い威圧的な警察官)

綿貫正市、保谷果菜子、吉田友一、土田真里恵

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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