正義の味方 脚本／旺季志ずか http://www.ntv.co.jp/seigi/

第2話 姉が恋すりゃ地獄の日々

今度姉・槇子の餌食になった人は、政務省に勤める良川直紀。
姉は妹・容子を"石狩熊子探偵事務所"として恋のお膳立ての為
に調査させる。自分の欲望のためには何処までも自己中心的な姉。
容子は、色目を使えば私がお膳立てしなくても大丈夫だと
話すが、そんな安い真似は出来ないとして容子を自分のために
働かせる。

志田未来ちゃんを見ているだけで満足出来るドラマ。
誰が付けたのか"石狩熊子"のあだ名は本当に的確な洞察力の
下で付けられたあだなという感じがしてくる。

姉・槇子は数多くのシーンで悪態と醜態を晒すわけだが、
どういう訳かそれが相手にそのまま伝わらずに、曲解されて
しまう。本性を知っているのは妹だけとばかりに、ベタな
演出では有るのだが、とても面白い。

親から子に、見返りを求めない愛情を注ぐ事は有り得るが、
妹から姉への献身的な愛情は考えづらいわけで、そういう
意味では妹側にも利益となるべき目的を作ったことは、
それなりの説得力が出てきて良くできている。

妹は早く姉を家から追い出すべく、姉に彼氏を見つけて
結婚させたいのだ。相手の男性があまりにも性格的に良い人物
だけに多少の罪悪感には駆られるようだが、それを越える
だけの姉の横暴ぶりに、見て見ぬ振りをしてしまう所が
容子らしくて可愛らしい行動だった。

家の中でも妻に頭の上がらない夫であり容子から見て父親に
当たる中田五郎の存在を容子と同じ立ち位置にしている所も
実に良く出来ている。この二人のコンビニのシーンは
まるで友達関係のよう。

更に職場での上司・野上との関係、ライバルに有る山下ミドリ
との関係など、とても計算高く仕込まれている感じがする。
如何にも漫画っぽい配置だが、色々と面白さとキャラクターを
引き出す演出に繋がっているのも確かだ。

姉の恋バナが一段落したら、岡本陸との関係が問題になって
いくのかな。またトイレネタで嫌われないと良いけどね。

中田容子 ……… 志田未来 (16)
中田槇子 ……… 山田優 (24)
良川直紀 ……… 向井理 政務省
岡本　陸 ……… 本郷奏多 (16)
山下ミドリ ……… 滝沢沙織 政務省
森山知佳 ……… 西内まりや (16)
小森太一（ジャンボ）……… 入江甚儀 (16)
小松響子 ……… 中村静香 (16)
島崎麻衣 ……… 志村玲那 (16)
野上公一郎 ……… 徳井優 政務省
堀田亜梨沙 ……… 石井美絵子 政務省
中田五郎 ……… 佐野史郎 (52)
中田春子 ……… 田中好子 (48)

並木幹雄、新妻大蔵、鈴木昌平、ふせえり、米澤史織
真鍋文音、松元夢子、高原コマキ

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)