正義の味方

脚本/旺季志ずか

http://www.ntv.co.jp/seigi/


第3話 悪姉はキワモノがお好き


一日一厄が姉のモットー。
しかしそれに反して何故か人々に幸せをもたらす姉の行動。
そんな姉は恋をし、容子の協力も有って見事両思いになる。
容子は姉への不満をblogに綴る。
しかも昨日は陸の彼女という人物から突然殴られた容子。
朝、容子宛に小包が届く。中からは長州小力のファンクラブ
の会員証と関連グッズが入っていた。また姉が容子の名を
語り入会したのである。
一方槇子が努める政務省では、国会の会期が一週間後に迫り
もの凄く忙しかった。しかし槇子はいつも通り定時で帰宅
する。ミドリはその行動に対して激怒するが、槇子は自分の
分の仕事は終わったとして、一切忠告を聞こうともしなかった。
中田家では、やや手抜きの夕食。
最近姉の槇子がデートで遅くなるため、母も一安心。
父・五郎は彼氏が出来たことなど知らず驚いた様子。
母と容子は相手のプロフィールを事細かに語り、敵を知る事
こそ勝利への第一歩だと誇らしげに語る。

相変わらず面白いですね。
ぶつ斬りのコント構成で成り立つドラマかと思っていたけど、
流れも違和感なく製作しており、テーマも一貫していて実に
見やすい。

頭が良くて堅い仕事についていて高飛車な態度を取る為に、
槇子という人物に近寄りがたいオーラが存在しているかと思い
きや、容子という存在が実に上手い形でそのオーラを中和して
いるし、彼女の少女時代から持つ奇抜な趣味のお陰でかなり
親しみやすいキャラクターになっている事は言うまでもない。

ドラマとしての興味はズバリ、槇子の行動の何処に正義と
いうものを見出すのかという点だと思う。
当然ながら槇子が意図しない所で正義というものを発生させ
ねばならず、行動と結果のギャップこそにドラマの旨味が
詰まっている。

小力のDVDの流れも強引ながら面白かった。
まさか飽きやすいという性格がここに出てくるとは思わず、
小力にパラパラのアイディアを与えたのが彼女だとするオチ
も意外性が有り面白かった。最後の槇子自身のパラパラも
面白かったね。

飾らない高校生役の容子にもとても好感がもてる。
恋よりも大切なモノがあるのかという意味に於いて、姉の
存在のインパクト性は確かにそれを越えるモノが有ると思う。

また職場での意地悪をモノともしない優秀さ。
妹をこき使う割りに、自分自身を磨くために、自身も懸命に
努力している姿や、その割りにご飯を大盛りで食べて
しまう姿に好感が持てる作りになっているのかも知れない。

中田容子 ……… 志田未来 (16) 妹。姉にこき使われる。
中田槇子 ……… 山田優 (24) 姉。超頭良し、仕事も完璧。
良川直紀 ……… 向井理 政務省 好青年。
岡本 陸 ……… 本郷奏多 (16) 容子をクマ子と呼ぶ。
山下ミドリ ……… 滝沢沙織 政務省 槇子のライバル。
森山知佳 ……… 西内まりや (16) 自称・陸の彼女らしい
小森太一(ジャンボ)……… 入江甚儀 (16) 容子の幼馴染み。
小松響子 ……… 中村静香 (16) 友人A
島崎麻衣 ……… 志村玲那 (16) 友人B
野上公一郎 ……… 徳井優 政務省 槇子に頭の上がらない上司
堀田亜梨沙 ……… 石井美絵子 政務省 槇子を尊敬している
中田五郎 ……… 佐野史郎 (52) 父。電車が趣味
中田春子 ……… 田中好子 (48) 母。社長の娘らしい

まいど豊、長州小力、新谷真弓、浅見真生、夏居瑠奈
紺野萌花

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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