上海タイフーン

脚本/福田靖

http://www.nhk.or.jp/dodra/typhoon/index.html


第5話 よみがえる女たち


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美鈴は香にもう少しだけ留まってほしいことを告げる。
やりたいことが見付かったのだという。しかし香は飛行機の
チケットを既に予約したので日本に帰国するという。
5年間も働きビックチャンスを掴むところまで行った。今帰国
したら必ず後悔する時が来るという美鈴。日本での生活も
甘くは無いことをつげ、あと半年頑張って見ないかという。
それで結果が出なければ諦めると。美鈴がやりたいことは
新しいファッションを提案すること。高くなくてお洒落な服を
上海の女性は求めている筈だと。アパレル業界に10年居たこと
を告げる前に働いていたところは200人の従業員がいたことを
話すが、200人でやっていたことを2人でやるのかと逆に問われ
る。麻里も上海には色々な服が出揃っており難しいことを告げ
る。しかし諦めないという美鈴はその日からデザインを書く
事にする。しかし営業がメインだった彼女にとって難航を
極める。連日の徹夜での作業。時には町を歩いて市場調査を
行う。上海らしさとはどんなものなのか。赤が多いのは確か。
一軒の洋服店に入ったとき、美鈴は曹のアシスタントをして
いた男と出会う。彼から曹は再開発の権利を手放したことを
知る。美鈴はすぐに曹のアパートを訪れる。花屋を最後まで
守ろうとしていたことを知り自分が誤解していたことを謝罪
する。そして美鈴は自分は再び上海でやり直したいことを
告げ、それが無茶な考えなのかを問う。

香は昼食のために外に出てきたとき、偶然に麻里と出会う。
そこで美鈴が徹夜でデザイン画を仕上げている事を聞かされ
る。そして本気で美鈴は香を引きとめようとしている事を
知るのだった。
美鈴は徹夜明けに外に出ると若者がチャイナ服を身に着けて
いない事を知る。今風にアレンジするという彼女。一定の
デザイン画を仕上げて香の元へ持っていく。しかし香は
専門家ではないからファッションについて分からないという。
変な感じだというが、美鈴はそれが個性であることを告げる。
そして商品化する際に香の金銭的な感覚が必要である事を
改めて告げる。香は自分がブーケを作る際に書きとめておい
た花のデザイン画を見せてくれると、美鈴はこれならばいける
と実感する。
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前回最悪なまでに落ちるところまで落ちた感じなので、ドラマ
としては上がるしかないであろう展開だった。

まず全てをリセットしてスタートラインに立つ展開であったこと。
そしてドラマでは改めて、自分の得意とする分野をそれぞれに
発揮して力を合わせて一つのものを作っていくという流れを
形成したことだ。

アパレルとしての経験を発揮する美鈴。
デザインの分野で発揮する麻里。
金銭的な交渉の場で力を発揮する香。
そして人脈と軍資金が必要なときに頼りになりそうな曹飛。

まだ一つのものを作っただけでそれが上海市民に受け入れられ
た訳ではない。本当にそれが受け入れられるのか。まだまだ
立ち向かうべき山は高いような気がする。

ドラマとしては面白い形で関わってきた美鈴の両親の話が今回
の展開の中で全てが明らかになり解決を迎えたこと。
まさか父親が失踪当時に両親が既に離婚の話にまで言及していた
とは思わなかった。
美鈴が思っていたのとは違う形の物語を見せられた感じで、
面白い具合にサプライズを演出した。

このドラマの第一回の話しの中で、既に美鈴は上海には居ない
様な感じだったのが気になる。
成功を収めて今の居場所から引っ越しているのか、それとも
失敗して日本に戻ってしまったのか。
早くも来週が最終回なのが残念。

野村美鈴 ……… 木村多江
曹飛 ……… ピーター・ホー
遠野麻里 ……… MEGUMI
黄琳 ……… 林丹丹
野村君江 ……… 原日出子
三井香 ……… 松下由樹
野村雅彦 ……… 古谷一行

guest
周玉城 ……… 張春祥
張正芸 ……… ポーロン
孫決濤 ……… 魏来
工場長 ……… 韓宋麟

翁華栄、井上佳子、松尾諭、坂本真、佐藤真弓、久下恵美
なすび、京一郎、遠藤孝夫、益田愛子、小山かつひろ
リコウジ、岩原明生、莫西、耿宇、金国萍

小池彩夢、何昇平、鍾漢豪、王雅琴、鮑懌捷、徐亜、李亦[女青]
古今、小易、劉岩、熊艶

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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