小児救命

脚本/龍居由佳里

http://www.tv-asahi.co.jp/kyumei/


第1話 すべての子供を救いたい!!


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火災事故発生。4才の女児と32才の女性が火事による熱傷で
運び出される。
救急は受け入れ先の病院を探すがなかなか見付からず時間ばか
りが過ぎていく。そんな中、啓翠会総合病院の小児科医の青山
宇宙が通りかかり声をかける。彼女は患者をすぐに啓翠会総合
病院に回してくれと告げた。

啓翠会総合病院は本日を持って夜間外来を中止する。
青山宇宙はそんな現状を見かねて自ら開業医として出発する事
を決める。元小児科医であり宇宙の父・青山冬悟の跡をついで
彼の病院を24時間体制の小児科医『青空こどもクリニック』と
して出発することに決めていた。
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医療の現場にも医者としてのメンツだったり、大人たちの暗黙
の了解というものが存在する。しかし患者はそんな決まりごと
とは関係なくやってくるもの。特に命に関わる患者の場合、
そんな決まりごとが足かせとなって立ちはだかる。
なるべくそんな足かせというものを排除して、誰もが気軽に
立ち寄ることの出来る小児科医を目指して、青山宇宙が一人
奮闘する話。

初回なのでまだなんとも言えないが、彼女が理想を目指して
一人奮闘する様子を描いた。ただ一人で全てをこなすこと
には限界があるはずで、そんな理想を真っ向から否定する
医師たちと対峙し、互いに譲歩しながら患者にとって望まれる
病院を築き上げていくもの。

医師としての使命を全うすればそれだけ人生を犠牲にしなけれ
ばならないのかもしれない。そういう意味で医師の片桐弥生は
医師としての仕事を割り切った役回りで登場する。

一話目にして驚くべき事は、医療のコンビニ化という言葉自体に
あまりのインパクトを含んでいるものだ。
医療をそんな扱いにするなんて凄いなと思ったけど、実際に
"開いてて良かった"的な患者の例を提示することで、言葉
のインパクトをやんわりとソフトランディングさせている。

そして何と言ってもやはり患者の多さか。
まだ開業していないのに口コミだけで人が集まるところは、
それだけこの手の病院が望まれているのかを端的に描いている。
コンビニ化も良いわけだが、それだけ医師に対する負担が増える
訳で何処までキャパシティを持たせられるのかにかかっている
のだろうね。

青山宇宙の父は言っていた。
地域の開業医は無理をせず、地域に密着して地元の人の為に
息長く続けることで安心感を与えるということ。
方法論は違うが、子供を持つ親たちに如何に安心感を与える
のかというのが、社会全体のテーマであり、ドラマのテーマの
一つになっていくのかも知れない。

青山宇宙 ……… 小西真奈美 (『青空こどもクリニック』の院長)
狩矢俊介 ……… 塚本高史 (啓翠会総合病院の小児科医)
木暮賢斗 ……… 勝地涼 (青空の小児科医)
青山冬悟 ……… 大杉漣 (元小児科医で、宇宙の父)
赤池小夜子 ……… 渡辺えり (青空の小児科医)
柾陽介 ……… 陣内孝則 (啓翠会総合病院の小児科医)
樋口流衣 ……… 山口紗弥加 (青空の小児科医)
片桐弥生 ……… 笛木優子 (青空の小児科医)
名波大地 ……… 藤原一裕 (青空の小児科医)
相馬彰夫 ……… 正名僕蔵 (青空の小児科医)
森崎潤一朗 ……… 名高達男 (啓翠会総合病院の院長)
真柴綾 ……… 田実陽子 (青空の小児科医)

宮澤美保、立花彩野、松岡恵理子、田中碧海、飛坂光輝
三上真史、中丸シオン、西舘さをり、金子さやか、西山繭子
山口香織里、加瀬竜彦、森川数間、東武志、辻義人、澤口夏奈子
渡辺義重、山本直輝、判美奈子、雨音めぐみ、松田七星
石井萌々果、坂井和久、中村世渚、岩花桜、望月咲希
石田愛希、奥悠輔、石田翔、阿久津賀紀

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