小児救命

脚本/龍居由佳里

http://www.tv-asahi.co.jp/kyumei/


第9話 涙の別れ…サヨナラ子供達


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TVで青空クリニックの事が取り上げられたことで患者が増える。
特に夜に診てくれる小児科医は少ないために、遠方からも
このクリニックに訪れる人が多くなった。
夜間までもが昼間のように患者で溢れ始めたために、スタッフ
の増員を検討するしかなくなっていた。
しかしその一方で赤字は300万円を越えていた。夜間に対応する
スタッフを増やせば人件費はよりかさんで赤字は増える一方の
悪循環。銀行への追加融資を頼むと宇宙は告げるが・・・

病院から帰宅する俊介の事を賢斗が待っていた。
先日辞めると言った事を謝罪する。もう辞めることは考えない
という賢斗はオレでもやれることは有るとしてちゃんとやって
いく事を約束。チームに辞めて良い人なんて居ないと俊介も
語る。

片桐が夜勤のシフトに入れてくれと宇宙たちに告げに来る。
先日助けた患者の件で改めて医師として納得できる事をやり
たいとして夫と話し合って決めたという。あの時にこの
チームで良かったと考え、一員になりたいと思ったと告げる。

そんな時、患者の一人で先日混雑していた時に帰してしまった
患者がやってくる。なんと患者の子供は髄膜炎の恐れがあった。
夕べ帰してしまったことに後悔する宇宙。貴方だけのせいでは
無いと赤池は語る。その現状を取材していた結城弘美は疑問を
持ち、宇宙に質問する。
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ドラマとしては小児科医の現実を描き、その一つの答えとして
導き出したものだった。

地域医療の連携と市民達の小児科医療への参画。
行政に頼るだけでなく、自分たちのことは自分でやるという
事を原則に助け合うことの必要性を訴えた。

とても現実的なドラマで、ファンタジーらしさはない。
劇的な救済策のあるドラマの方が、最後は視聴者受けするのは
間違いないが、それでは嘘臭くなってしまう。

ドラマとしての皮肉は患者が増えたからといって決して利益が
増えるという構図になって居ない所だろうね。
寧ろ人件費が増加し、よれ経営が圧迫してしまうという流れ。

宇宙にばかり負担が続いていく息苦しさが有ったが、最後は
理想ばかりでなく現実を受け入れ、その中で何が出来るのかを
考えただけでも成長した事を思わせる。

行方不明だった相馬彰夫先生も最後は街の開業医として活躍
していたし良かったと思う。

青山宇宙 ……… 小西真奈美 (『青空こどもクリニック』の院長)
狩矢俊介 ……… 塚本高史 (啓翠会総合病院の小児科医)
木暮賢斗 ……… 勝地涼 (青空の小児科医)
青山冬悟 ……… 大杉漣 (元小児科医で、宇宙の父)
赤池小夜子 ……… 渡辺えり (青空の小児科医)
柾陽介 ……… 陣内孝則 (啓翠会総合病院の小児科医)
樋口流衣 ……… 山口紗弥加 (青空の小児科医)
片桐弥生 ……… 笛木優子 (青空の小児科医)
名波大地 ……… 藤原一裕 (青空の小児科医)
相馬彰夫 ……… 正名僕蔵 (青空の小児科医)
森崎潤一朗 ……… 名高達男 (啓翠会総合病院の院長)
真柴綾 ……… 田実陽子 (青空の小児科医)

久保奈緒 ……… 石原あつ美
白石亜由美 ……… 立花彩野
橋本茜 ……… 松岡恵望子
林拓実 ……… 田中碧海
広瀬由美 ……… 西舘さをり
宮坂悦子 ……… 宮澤美保
高水桃子 ……… 国本綾
根本真紀 ……… 石井春花
幼少期の青山宇宙 ……… 松田七星
安藤保 ……… 植松洋

結城弘美 ……… 高橋由美子
林和枝 ……… 山口香緒里

大塚良重
坂口理恵、植村りんこ、中村真知子、高橋佳代、伊澤柾樹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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