太陽と海の教室

脚本/坂元裕二

http://wwwz.fujitv.co.jp/sun-ocean/index.html


第3話 死ぬな!お兄ちゃんまさかの船上大手術


川辺英二。二年生の三学期までは常に成績上位10位以内に
入っていたのに、三年になり落ち続けて、今回のテストでは
100位以下に落ちている。欠席が多く最近は生活態度まで悪く
なっている。父親を亡くしたせいだとは考えづらく、原因を
突き止める必要がある。理事長の神谷龍之介は、そう先生達に
指示を与える。若葉は、根岸と白崎を引き連れて川辺の家を
訪問することになる。
川辺は3人の子供の世話で忙しそうにしていた。
部屋は荒れ放題。若葉は理事長から託された手紙を手渡す。
母親が島の病院に入院して以来この有様だという。
入院してから四ヶ月、この調子で四人で生活していた。
翌日、朔太郎の授業中に川辺の二人の弟・妹が乱入する。
朔太郎は子供の扱いに長けており、すぐに手懐かせる。
授業は丸投げして、朔太郎は英二に話しを聞きに行く。
英二は理事長の指示通り、一番下の子を児童相談所の指示通り
親戚に預けたのだという。二人も本日仙台の親戚に預けて
今日から勉強に専念できるのだと告げる。
その事を受けて朔太郎は本当にそれで良いのかを問いかける。

今回は校長が持っていた朔太郎の写真の意味が分かる話だった。

相変わらず物語の段取り・構成が良くない印象だ。
そして個々の場面に於ける説得力が皆無なだけに、都合良く
設定されたドラマという印象しか残らなかった。

一番意味不明だったのが、本土に住む川辺家の母親が離島
の病院に入院している事実に説得力がない。フェリーでのエピ
ソードを描くためだけのものなのだろうか。

商社マンだった朔太郎が"ありがとう"の一言で人生を捨てるに
至るエピソードにも全く理解できるものがない。その後の
日本に帰る事になる日本人学生の携帯電話に対するエピソードは
なんとなく理解できるのだが、なんでそんな内戦の地に日本の
高校生くらいの子が居たのだろうか。

責任の取り方に対する示唆についてはそれなりに良い物がある。
これによって若葉が改心したように、朔太郎の言っている事に
耳を傾ける展開は良くできている。ただ今回のメインは川辺な
だけに、この生徒以上に扱いの大きい若葉の成長物語は、
何処か焦点が合っていないような気がしてくる。

川辺のエピソードに於ける朔太郎の態度には微妙なものが存在
する。結局最初から自分を信じられる様になってから迎えに
行けばよいという事を訴えるために、"お前は本当にそれで良い
のか"と言い続けていたのだろうか。
この展開の流れからすると、やっぱり家族は苦しくても一緒に
居た方が良いという結論を導き出そうしていたようにも見える
のだが、最後の最後でうっちゃられた格好だ。

やっぱり今回も勉強していなかったね。
朔太郎らしさが出たのは、応急措置に長けていたと言うことか?

櫻井朔太郎 … 織田 裕二 (3-1の担任)
榎戸 若葉 … 北川 景子 (3-1の副担任。校長の娘)
根岸 洋貴 … 岡田 将生 (水泳部のエース)
白崎 凛久 … 北乃 きい (洋貴の幼馴染み)
田幡 八朗 … 濱田 岳 (灯里のパシリ)
屋嶋 灯里 … 吉高由里子 (7人と同時に付き合う)
楠木 大和 … 冨浦 智嗣 (勉強以外に能がない?)
日垣茂市 … 鍵本 輝(Lead)(筋肉自慢のサーファー少年)
澤水 羽菜 … 谷村 美月 (優等生。大和のライバル)
川辺 英二 … 山本 裕典 (学校を自主退学)
貴林 優奈 … 黒瀬真奈美 (学級委員長)
三崎 雅行 … 中村 優一 (D-BOYS)(ピアノ特待生)
次原 雪乃 … 大政 絢 (ティーン雑誌の人気モデル)
伴野 圭吾 … 賀来 賢人 (学級委員長)
船木 真由 … 前田敦子 (AKB48)(UFOと交信する不思議少女)
藤沢理紗 … 忽那汐里 (水泳部所属のスポーツ少女)
赤木 保則 … 池田 鉄洋 (音楽教師)
真山 春佳 … 吉瀬美智子 (英語教師)
与田 典人 … 今井ゆうぞう (体育教師)
槇村 肇 … 小林すすむ (副校長)

柴草 修平 … 八嶋 智人 (教育指導)
長谷部杏花 … 戸田恵子 (校長)
神谷龍之介 … 小日向文世 (理事長)

3-1
夏生さち、彩木里紗、伊藤未希、大川雅大、大和田健介
源崎トモエ、後藤和雄、小松原明紀、齋藤遼、柊子、戸叶恵梨佳
中川翔太、松永一哉、和香奈、木ノ本嶺浩

guest
大森絢香、中村柊芽、藤田三三三、深沢エミ、倉持翼

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