トップセールス

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第3話 傷

久子が一度に二台もの車を売った大澤土木は不渡りを出す。
だまされた。すぐに所在を見つけて車を回収しようとする
もののなかなか見つからない。ようやく一台を見つけて
追い掛けると、相手はヤミ金融の取り立て屋で、債務者に
同様のことをさせて車を騙し取っている人物だと分かる。
駆けつけた岡野のお陰でなんとか一台は取り戻すことが
出来た。順調に販売実績を上げる久子の事をスッポンと
呼ばれる佐々木がライバル視し始めたことでも明らかだった。
そんな時、世間では排気ガスの毒性が社会問題になっていた。
販売所にも車の販売の自粛を求めて市民が詰め寄ってくる。
75年5月になると本社から営業マネージャーとして相川が
営業所改革の為、配置に付くことになる。
排ガス規制の問題により、旧型の車の販売は本年度いっぱい
で禁止とされる。本社では旧型の車の販売を促進。それに
対峙する岡野英二は、現場から外されようとしていた。

前回セールスマンと車を購入する立場の人間との関係を描き、
初めて車が売れるときの喜びを描いたと思えば、今回は営業
所内の問題を描いた話しだった。
色んな意味で悪循環に陥る話しでしたね。

阿部の話を通して、如何に岡野英二という人物がこの営業所内
で部下を気配り、温かい目で見守ってきたのかよく分かる話
だったと思う。

成績至上主義の営業マネージャー・相田はとにかく有無を
言わさずに販売実績を押しつけてくる人物。
販売に関して不正をしていると思えば部下のしている事に
いち早く気がつき訂正し、修正を図ってくれる岡野。

販売所の部下の誰もが岡野の事を信頼しているからこそ、
彼が不利な立場に追い込まれるのを見ていられない。

岡野の不在中に起こった出来事ということで、とても可愛そうな
事件を用意した格好だが、正直阿部幸雄はセールスマンには
向いていない性格だったね。

人を憎まず車を憎むと言った母親の気持ちもよく伝わって来た。

更にドラマでは柴田隆男を巡る久子と真理子の関係を描いた。
7年間彼が久子の事を忘れ自分に振り向いてくれるのを待って
いたという真理子の苦しみ。結婚した後、自分の前には現れて
欲しくなかったという真理子の苦しみ。
久子が苦しむ姿を見ていられないといった感じに最後は抱き
しめていたけど、問題が大きくならなければいいけどね。

槙野久子 ...夏川結衣
柴田隆男 ...椎名拮平
柴田(野沢)真理子 ...石田ひかり
大森吾郎 ...山口馬木也
高村雅之 ...大沢健
槙野光枝 ...十朱幸代
槙野浩太郎 ...石橋蓮司
岡野英二 ...蟹江敬三
谷口克彦 ...鈴木一真
藤山邦子 ...梅沢昌代
中野晴美 ...佐藤仁美
佐々木義男 ...塩野谷正幸
森達郎 ...櫻井章喜
阿部幸雄 ...塩谷瞬

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