トップセールス

http://www.nhk.or.jp/dodra/topsales/

第6話 転機

希望を売れ、喜びと共に。
そう言い残して亡くなった岡野英二の意思を継ぐべく、
槙野は年末も正月も無く働く通す。私はこの営業所が有る限り
大丈夫。そんな中、人事の異動があり、橋本が所長、谷口が
マネージャーとなり、所長代理だった柴田はアメリカへ転勤
する事になる。柴田は妻にも来てもらいたいが、真理子は
趣味でやっていた人形作りが軌道に乗っていた事もあり、
アメリカ行きを渋る。しかし内心では夫が強引にでも連れて
行くことを望んでいた。結果柴田は単身でアメリカに行くこと
になる。
一方営業所も大きく変わり始める。
営業所に幸田留美子が入り、彼女をコンパニオンとして店頭
で対応させる事になる。若さを売りにして客を引きつける作戦
が功を奏し、一ヶ月もしない間に車を売ることに成功。
谷口は彼女に気があるらしく、営業周りに彼女を連れて行く
事も多くなる。その結果、営業所の販売トップで有った谷口も
一桁台の売りになり、事務職で彼を見守っていた中野は、
彼を呼び出し忠告を与える。

時代と共に営業所の人事も変わっていき、それと同時に
今まで牽引してきた営業所所長の営業方針にも違いが見えて
くる。女性に対する正当な扱いも知らないような会社に
居る理由もなく、ここを転機とばかりに転職する話しだった。

一つ驚いたのは、久子は上司・岡野英二の事を男性として
見ていた事実だ。私は父親として見ていたものとばかり思って
いたので、真理子に語るときの久子の態度を見て驚いた。

コンパニオンの登場で有ったり、自動車産業のメッカである
デトロイトの衰退など、時代背景をドラマに絡ませながら
上手く構成している。

時を経過する毎に、久子の仲間である高村や柴田が出世して
いる現実もドラマとしては描かれている。
この出世とバブルの関係がこの先、実に恐い感じで存在している
のが何とも言えない。一人出世レースに於いて取り残された
格好の大森が下克上とばかりに、金に手を染めやしないかと
不安だ。この辺は来週どうなるか楽しみである。

さて所長が亡くなって以来、次々と城南営業所が様変わり
し始めている。最たるは人事の異動により、谷口、藤山、
中野が居なくなってしまう点。車のセールは人間と人間の
関わり合いだとする久子に対して、旧体質だという新しい
所長の言葉。セールスをマニュアル化して誰がやっても
同じようにすると言う概念は、岡野が築き上げてきたもの
を真っ向から否定するもの。
彼女が愛した営業所の姿がここには無く転職を促すのに
最も良くできた囲い方だと思う。

新しく転職したのはドイツの輸入車販売所。
日本車でトップセールスを記録してもここでは通じないという。
一体日本車と外国車では売り方に於いてどんな違いがあるのか。
久子はこれまでと同じ様なやり方で売っていくのかなど、
今後とも楽しみなドラマです。

槙野久子 ...夏川結衣
柴田隆男 ...椎名拮平
柴田(野沢)真理子 ...石田ひかり
大森吾郎 ...山口馬木也
高村雅之 ...大沢健
槙野光枝 ...十朱幸代
槙野浩太郎 ...石橋蓮司
岡野英二 ...蟹江敬三
谷口克彦 ...鈴木一真
藤山邦子 ...梅沢昌代
中野晴美 ...佐藤仁美
佐々木義男 ...塩野谷正幸
森達郎 ...櫻井章喜
阿部幸雄 ...塩谷瞬

guest
幸田留美子 ...浅見れいな
橋本所長 ...陰山泰
笠井所長 ...上杉陽一
末永智史 ...金子昇
貝塚店長 ...寺泉憲
満田恵介 ...剣持直明
細谷 ...細見大輔
ヒロ山川 ...パク・ソヒ
部長 ...磯部勉

大竹周作、星野美穂、沼崎悠、イヤン・ギブ、東武志
多田光、信國輝彦、堀田悠衣、横山大樹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system