ヤスコとケンジ

脚本/山浦雅大(1)(4)、渡辺雄介(2)、大石哲也(3)

http://www.ntv.co.jp/yasuken/


第4話 妹に贈る涙の誕生日プレゼント


来週の7月26日は墓参り。健児から康子に花を買っておくよう
言い渡される。
康子はエリカの元を訪れ、ガールズトークを繰り広げる。
コンピューターで相性診断を行うと、康子と純は最高の評価が
出るのに対して、エリカと健児は微妙という診断。
幾らでも改善の余地があるのでお互いの恋を成就させようと
康子は励ましの声を投げかけた。
そこでエリカから来週の7月26日の予定を聞かれる。その日は
純の誕生日であることを聞かされるが、康子は墓参りの事を
話した。しかし純にとって特別な日であるのならば、何か
プレゼントをあげたいと考える。その為にはまずは軍資金だと
して健児にお小遣いを強請ろうとするが、とても頼めるような
状況ではなかった。携帯でアルバイトの情報を探る中、本人に
何が欲しいのか尋ねようとするも、真行寺らの邪魔が入る。
仕方なく康子はエリカの元に行き、純は何が欲しいのか尋ねて
みると、彼は前田真三という名の写真家の写真集を欲しがって
いたことを知る。しかしそれはプレミアが付き2万円もするもの。
困っているとエリカが花屋でアルバイトさせてくれるという
ので、康子はお礼を述べ、兄には補習授業が有るので門限を
2時間遅らせてくれるよう交渉する。その作戦、一旦は成功を
収めたかに思えたが、編集者の星川優紀子が原稿を取りに
来る際、康子が花屋でアルバイトしているのを知り、その事実
が兄に伝わる事から兄は激怒。しかし今回ばかりはと一歩も
引かない康子だった。

親が亡くなった日は、すなわち康子の誕生日だった。
10年前に誕生日ケーキを買ってくれと頼んだことから両親が亡く
なってしまった事に責任を感じている康子。
そんな彼女に笑顔を取り戻させるまでを描いた。

このドラマの中で最も重要な要素の一つである両親の事に
ついて取り上げた話しだった。
兄妹だけで暮らすことになったのは何故なのか。
何処でどういう状況で亡くなったのか、今まで分からなかった
からね。

ドラマとしてはあれ程妹に対して厳しい視線を送る兄が、例外
を認めて門限を延長してくれた事に全てが詰まっているのかも
知れない。それだけ妹の心の傷を癒して、笑顔になる姿を見たい
んだよね。

両親が亡くなった事を自分の責任のように感じている康子に
対してどのように励ましていくのか。今回は誕生日ネタという
事で相手が何を望んでいるのかがドラマとして抽出された
形だが、両親が康子に望んでいたものの存在を上手く導き出して
笑顔を取り戻す所など良くできていたと思う。

あれ程約束の時間に遅れたのに最後まで康子の事を待っていた
純の態度にはとても素晴らしいものを感じる訳だが、最後の誕生
会に於いて完全に彼もまた誕生日である事実を忘れられて
いるような気がして、なんとなく今回の純は損な役回りだったな
という感じかな。

沖健児 ・・・ 松岡昌宏 (康子の兄)
沖康子 ・・・ 多部未華子 (妹)
椿エリカ ・・・ 広末涼子 (元レディース)
椿純  ・・・ 大倉忠義 (エリカの妹)
*   *   * 
宮園かおり・・・ 山口紗弥加 (エリカの舎弟)
アジダス  ・・・ 渡部豪太 (暴走族の元特攻隊長)
モス   ・・・内山信二 (暴走族の元親衛隊長)
青田    ・・・ RIKIYA (エリカに付きまとう)
亜紀・・・東亜優 (青葉台3-F)
千里・・・江頭由衣 (青葉台3-F)
真行寺ひよこ・・・小嶋陽菜 (青葉台特Aクラス)
留美・・・西田奈津美 (青葉台特Aクラス)
あやめ・・・松本華奈 (青葉台特Aクラス)
赤川・・・HIRO(安田大サーカス)
渋谷勝 ・・・嶋大輔 (カレー屋「ルート15」の店主)
星川優紀子・・・櫻井淳子 (編集者)

幼い頃の康子・・・八木優希
康子の担任の先生・・・住田隆

guest
二瓶鮫一、片岡富枝、渡辺道子、浅田より子、伊藤聖夏
岡崎亜紗子、笹丘明里、栗原夕梨花、徳田公華、春季ひとみ
辺見玲菜、本間理紗、美華、向野澪、山内映美莉、藤咲らん
山崎野々華、持田雅代

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