絶対彼氏 〜完全無欠の恋人ロボット〜

脚本/根津理香(1)(2)(3)(5)(6)(8)(9)(10)、文島礼(4)
二瓶遵平(7)

http://wwwz.fujitv.co.jp/ZK/index.html


第11話 キセキ


ICチップを初期化する。並切が止めにはいるが一歩遅く
初期化作業に入っていた。ゼロワンを勝手に殺したという
彼に対して、ただの家電製品だと一蹴される。
しかし作業中のモニタ画面には、初期化が出来ないことが
表示される。唖然としている間に並切はゼロワンを連れて
逃げることに。
警備員らに追いつめられた並切と助けに来た梨衣子。
並切は再び説得に入る。我々は愛というものを甘く見すぎて
いたという。梨衣子も援護しナイトは危険な存在では決して
無いことを告げる。そしてナイトは私が守ることを告げる。
白鷺を何とか説得した並切は、ナイトの腕輪を外す。
未だ体内が高熱を帯びている原因は特定できず、並切も自我が
芽生えたことでメインシステムの許容量を超えたとしか答え
ようも無かった。しかし必ず直すことを誓い、貴女への愛が
プログラムに勝った奇跡であると告げる。
梨衣子は創志に会い、本戦出場を棄権するという。
ロボットの為に夢を諦めるのかを問いつめ、オレならば一緒に
年を重ねていける事を告げる。しかしそれでもナイトの傍に
居たいという梨衣子だった。

一途に主人のことを愛し続けたナイト。
初めは都合良く仕組まれたプログラムである事を自らも認めて
いた愛情の形で有り、時に喧しく、特にヤボったらしく
これ見よがしに"可愛い"だの"理想の彼氏"だのと、面と向かって
語りかけてくる愛情は日本人にはほど遠い、表現では有る。

単なる一途さばかりを求めているとペットの犬とさほど
変わりない所を、奇跡という枠で愛情のキャッチボールを見事
成功させ、互いに必要な存在である事を描いた。

決して悪くはないストーリーではあるが、ロボットが
混在する世界観という特異性ゆえに、一定の理解と一定の
拒絶感を生じる展開だった。

世界観に溺れそうになるとふとした瞬間に現実に引き戻され、
冷めてしまうドラマといった感じかな。

流石にこのままロボットと同居していく世界は不味いでしょう
とばかりに最後はきっちりと人間の世界に戻ってきた梨衣子。
ナイトが語るセリフが明らかに、ある時から別れを示唆する
切ない温度に変わっていったので、こういうオチも想定内かな。
ただロボットが別れを予期して遺言のような形で色々と残す
っていうのが、とても綺麗な形に映った。

今日という日がもの凄い暑い日でもあったので、クリスマス
でありマフラーがアイテムとして出てくる違和感はあったが、
及第点をあげられるドラマだったかな。

天城ナイト ……………… 速水もこみち
浅元創志 ……………… 水嶋ヒロ
井沢梨衣子 ……………… 相武紗季
浅元和志 ……………… 山本圭
白鷺優貴 ……………… 篠井英介
伊藤美加 ……………… 上野なつひ
浅元将志 ……………… 中村俊介
並切岳 ……………… 佐々木蔵之介
平田一 ……………… 佐戸井けん太
安達香子 ……………… 猫背椿
佐藤のぞみ ……………… 河本麻希
田中陽一郎 ……………… 加治将樹
浅元志朗 ……………… 山田明郷
吉岡鉄子 ……………… 峯村リエ
大野千穂 ……………… 英玲奈
森川靖 ……………… 桜木涼介
出井武 ……………… 綿貫正市
林孝太 ……………… 入江甚儀

若林ふじ子 ……………… 真矢みき

guest
武井秀哲

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