アイシテル〜海容〜

脚本/高橋麻紀、吉本昌弘
プロデューサー/次屋尚、千葉行利
演出/吉野洋、国本雅広、久保田充

http://www.ntv.co.jp/aishiteru/


第2話 禁断の葬儀

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警察に駆けつけたさつきは取り調べ室に居る息子・智也に
対して訴えかける。
"智也、嘘でしょう?あんなことするなんて・・本当の事を言っ
て"。さつきの後には父・和彦も駆けつけるが、智也は両親の
顔も見ず、"ボクが殺しました"と自供する。

マスコミは事件を大々的に取り上げ始める。
新聞では母親が留守にした15分間の事を執拗に取り上げる。
被害者なのになんでこんな言われ方をするのか・・そう告げる
父・秀昭の声も虚しく、聖子は息子の部屋に行き、涙しながら
息子に謝る。そんな姿を心配し、娘の美帆子は家族のために
サンドイッチを作る。涙する聖子の姿を見て秀昭も頼むから
自分を責めないでくれと告げる。
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加害者家族と被害者家族の殺害した事実が分かった後の様子を
描いた話だった。

当然ながら加害者側・野口家は世間から冷たい目で見られて、
嫌がらせを受ける。

ドラマとして興味深く写る点は、加害者が未成年者である事か
ら、必ずしもダイムリーで話が伝わっていかず、どの場面に
於いてもタイムラグが発生することだ。
名前が公表されない為にそういった現状が起こるわけだが、
まさか野口家の息子が犯人だと思いもしない周りの反応が
今回のドラマのメインだったと思う。

父・和彦の息子の事を突き放した態度が相変わらず鼻につく
ような展開だが、この人まさかそのまま会社に居座れるとでも
思っていたのだろうか?
親としての責任を何処か感じておらず、遺族の気持ちなど考え
もしないで自分のことしか考えていない姿に本当に腹が立つ
ような思いにさせられるが、この世の中こういう人が多いのも
事実なんだろうね。

野口家の友人家族達も徐々に加害者が智也であることを疑って
いく。ドラマとしての興味深さはこの後、仲良くしていた人た
ちがどのような態度を取っていくかに有ると思うので、今回は
当然のリアクションにしか写らない点が、ドラマとしては物足り
なく写ったかも知れない。

さつきの元に実家からの電話が鳴ったときの母親とさつきの
温度差が今回のドラマを物語っているような感じがする。
実家へと身を寄せるが、ここに逃げ込んでいるだけだと当然
何の解決も見せないわけで、彼女は今後どういった態度を見せて
いくのか。

被害者側家族の憤る姿は至極真っ当なもの。
まだ冷静に考えられない時なのかも知れない。
それでも時間は動いているという事で、小沢家には息子以外にも
娘が居ることに気がつかねばならないし、悲しんでばかり居られ
ないところがなんとも非情な感じだね。

野口さつき …… 稲森いずみ (37) 妻。ファミレスでバイト
小沢聖子 …… 板谷由夏 (37) 妻
野口和彦 …… 山本太郎 (36) 夫。仕事人間
小沢美帆子 …… 川島海荷 (14) 長女。少し反抗期
野口智也 …… 嘉数一星 (小5) 両親とあまり口を聞かない
小沢清貴 …… 佐藤詩音 (小2) 可愛い子
森田彩乃 …… 田畑智子 (30) さつきの妹
小沢秀昭 …… 佐野史郎 (45) 夫。市役所勤め
富田葉子 …… 田中美佐子 (45) 家裁調査官
森田敏江 …… 藤田弓子 (62) さつきの母

富田健太 …… 吉川史樹 (小4)
麻衣子 …… 志村怜那 (14)
宏美 …… 折山みゆ (14)

小泉刑事 …… 小松和重
菊池刑事 …… ダンカン

猫背椿、野口真緒、高山猛久、越村公一、並木幹雄、阿部ユキ
小林音子、能見達也、山崎画大、川嶋秀明、窪園純一
向井恭介、中山広大、猪岐英人、木立美馬、三枝永明、足立学
伊藤力

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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